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バンドで青春中!

若くはないですが、コスプレしてバンドやってます♪

私のブログは音楽関係の記事で始め、最近は食べ物の記事なども書いてますが、あまり硬い話しはしないようにしています。

しかしながら、今に始まった事ではありませんが、マスコミ及びマスコミに登場する中東の専門家と称する大学教授などの話しがあまりに酷く、欺瞞に満ちているので、今回はワタクシとももが、昔、国際法を学んだ立場から、正しいパレスチナ・イスラエル問題を書きたいと思います。

とはいえ、あまり細かいところまで書くと長くなり過ぎるので、搔い摘んだ内容にさせて頂きます。

もし興味があったら読んでやってください。

なお、内容が内容だけに、いつもコメントを下さる方も、今回はコメントを控えて下さって結構ですよ。

もちろん、思うところがあれば、遠慮なく書いてください。

 

まず、マスコミ報道でしかパレスチナ・イスラエル問題をご存知無い方の多くは、「イスラエルは力づくでパレスチナの人々を彼らの住む土地から追い出して占領し、今もパレスチナ人を迫害してる。」と思われているのではないでしょうか?

そして、テレビに出る中東の専門家と称する大学教授なども同様の事を言い、「テロは許されないが、ハマスのような人達が抵抗するのも分かる」などと言ってます。

まず、緑の文字のところは、大ウソですが、もし緑の文字ところのように思われてる方、失礼ながらマスコミに洗脳されています。

そして、茶色の文字のところは、とんでもない妄言です。

どうも日本のマスコミは、中国、南北朝鮮、パレスチナに関しては、公平性を欠いで擁護する論調が多いです。

そして、その論調に沿った事を言う専門家や大学教授という人ばかり出演させて、それに反する事を言う人は出演させないようです。

 

なお、この問題を語る上で一つ書いておかなければならない事があります。

それは、「パレスチナ人」という人種はなく、パレスチナに住むアラブ人の事を俗に「パレスチナ人」と呼んでいるのですが、その方が分かり易いので、ここでもそのようにさせて頂きます。

 

さて、パレスチナ人とユダヤ人のそもそもの争いの原因を、マスコミはあたかも後からこの地に来たユダヤ人が武器で脅してパレスチナ人を排除して居すわったかの如く吹聴してますが、事実は全く異なります。

 

大昔はともかく、700年ぐらい前から第一次世界大戦ごろまで、この地はオスマン帝国で、第一次世界大戦後から1948年ごろまでは英国の植民地でした。

で、第一次世界大戦の時、オスマン帝国と戦った英国は、アラブの人に反乱を起こして戦争に協力してくれたら独立国建設を約束すると言い、一方でユダヤ人には戦費などで協力してくれたら、元々ユダヤ人が住んでいたこの地にユダヤ人国家建設に協力すると、両者に矛盾する約束をします。(ただし、本当は、アラブ人に約束した土地は今問題になってるパレスチナではない)

さらに、フランスやロシアにはこの地を分割管理しようと持ち掛けたので、二枚舌外交とか三枚舌外交と言われていますが、いずれにしても、混乱を招くような約束をしてしまう訳です。

 

で、シオニズム運動という、かの地(パレスチナ)へ帰ろうというユダヤ人の運動はそれ以前からありましたが、その英国との約束もあって、第一次大戦後、ユダヤ人のパレスチナへ帰ろうという気運がなお一層高まります。

帰ると言ってもその地には既にアラブ人(パレスチナ人)が住んでおり、英国との約束でも先住民の権利を侵害しない事となっていたので、まず、お金持ちのユダヤ人がパレスチナ人の地主から荒野を買い取り、お金の無いユダヤ人はそこで小作人として働いて農園を作るという図式でしたが、ユダヤ人の農園で小作人として働くパレスチナ人もいて、最初の頃はパレスチナ人もユダヤ人も仲良くやっていたんです。

 

しかし、やがて問題が生じます。

一つは、ナチスドイツの迫害から逃れてやってきたユダヤ人が急に増えたことと、パレスチナ人が経営する農場の小作人たちがだんだんとユダヤ人が経営する農場へと移ってしまったことなどです。

ユダヤ人の農場の方が待遇が良かったらしいです。

 

それらに危機感を覚えたパレスチナ人達は、シリアなどから流れて来た不良アラブ人を使って、ユダヤ人の農園やユダヤ人を襲撃させます。

 

これが、紛争の発端です。

 

その襲撃が繰り返されるので、ユダヤ人達は、当初は「報復しても、報復が報復を呼ぶので話し合いで・・・」という意見が多数派でしたが、話し合いが通じないので、「自警団」を組織して自分達及び農園を守る事にします。

 

そうなると、ユダヤ人の中にも過激な者もいて、暴力が暴力を生むという最悪の連鎖が始まります。

そして、パレスチナ人は、ナチスの元幹部を連れてきてユダヤ人を迫害しようとしたため、ユダヤ人は怒り心頭となり、過激なユダヤ人によるテロとも言うべき虐殺事件も起きます。

 

このパレスチナ人とユダヤ人の争いに手を焼いた英国は、この問題を国連に丸投げします。そして、1947年に、国連でこの紛争を解決するための「パレスチナ分割決議」が採択されます。

要するに、パレスチナ人のテリトリーとユダヤ人のテリトリーを分けようという試みです。

この分割決議案には、アラブ側、ユダヤ側、双方共に不満があったのですが、ユダヤ側はこれで紛争が収まり、念願のユダヤ人国家建設の夢が叶うならばと、妥協して受け入れ、翌1948年にイスラエルを建国します。

しかし、アラブ側はこれを不服として拒絶し、アラブ諸国(レバノン、シリア、イラク、エジプト、トランスヨルダン)がまずイスラエルに宣戦布告をし、その後、サウジ、モロッコ、イエメンも部隊を派遣して「第一次中東戦争」が始まります。

ちなみに英国は1948年に、植民地だったこの地を放棄してトンヅラしました。

 

ここで皆さんに理解して頂きたいのは、国連の分割決議を蹴って、力で決着をつける事を望んだのはアラブ側、という事です。

そしてそれは国連憲章違反であり、本来なら侵略とされるべき行動です。

しかし当時は今のようには米国はイスラエルを支援しておらず、他のどの国もイスラエルを助けようとはせず、ほとんど見て見ぬふりでした。

なぜなら、石油の事があるので、アラブ諸国と問題を起こしたくなかったのです。

イスラエルは世界から見放され、当初は大した兵器もなく、5倍の兵力差があったので、世界中の人達はこれでイスラエルという国は無くなる、そう思いました。

 

ところがアラブ諸国の連携の悪さや、イスラエルが戦争中に手に入れた戦車や戦闘機の活躍でまさかのイスラエル逆転勝利となる訳です。

そして、国連のパレスチナ分割決議案よりも多くの土地をイスラエルが手に入れました。

 

さて、皆さん、国連のパレスチナ分割決議を蹴って、力で決着を付けるとしたのはどちらでしょうか?

もう言うまでもないですね。

それでイスラエルが一方的に悪いと言えるでしょうか?

 

ちなみにですが、この第一次中東戦争により、多くのパレスチナ難民が生じるのですが、そのきっかけは、アラブ側がパレスチナ人に「すぐにイスラエルをやっつけちゃるけん、ちょっとそこどいて避難しちょくれ」と、大分弁だったかどうかは分かりませんが、そう言って避難させたことが大きな原因の一つです。

しかし、戦争後、戻りたい人は戻り、元々避難しなかった人達はそのままアラブ系イスラエル国民となり、今でもその人達や子孫がイスラエルで生活しており、イスラエル軍にもアラブ系の人がいます。

難民となったのは、イスラエル国民になるのが嫌だった人や何らかの事情で帰れなかった人、イスラエルが排除したテロリスト、中には本来はパレスチナの人ではない、他の国から流れて来た人も混ざっているそうです。

 

で、今問題のガザ地区ですが、第一次中東戦争が終わった時点では、エジプトの支配地域になったんですね。

それが、第三次中東戦争で、エジプトがシナイ半島をイスラエルに取られた時にガザもイスラエルの支配地域になりました。

 

しかし、第四次中東戦争の後、エジプトのサダト大統領がイスラエルと歴史的な平和条約を締結し、その見返りとしてイスラエルはシナイ半島をエジプトに返還するのですが、その時にエジプトは、「ガザは要らないから、そちらで頼む」とイスラエルに伝えます。

つまり、その頃からガザにはテロ集団がいて、エジプトも手を焼いていたんですね。

もちろん、善良なパレスチナ人も多いのですが、武器を置いて私服を着れば見分けが付かないので、今、エジプトが頑なに避難民の受け入れを拒否するのは、それにテロリストが混ざる事は容易に想像できるからです。

ちなみに、ガザからエジプトへ勝手に侵入したら、民間人かテロリストかの区別なく射殺されるそうです。

 

なお、イスラエルと平和条約を締結したサダト大統領ですが、後に暗殺されます。

イスラエルとの和平とは無関係と言う人もいますが、私は関係あると思います。

事実、サダト大統領はその件で自分は殺されると周囲に漏らしていたらしいです。

サダト大統領が暗殺された時、イスラエル政府は、「我々はエジプトと和解したのではない。サダトという偉大な大統領と和解したのだ」と声明を発表しました。

 

さて、問題のガザ地区ですが、善良なパレスチナ人とハマスは別、と考えた方が間違いが無いと思います。

これまでもハマスはイスラエルにたびたびちょっかいを出していましたが、そのやり方は、病院や学校などからロケット弾を撃つのです。

撃たれたイスラエル側は、そこに敵がいるとみなして反撃します。

すると、「病院が攻撃された!」「学校が攻撃されて子供達が死んだ!」と騒いでその映像を世界に流します。

日本のマスコミなどはすぐにそれを取り上げて、イスラエルが病院や学校を標的にして攻撃した、子供を殺害した、と報道するのですが、病院や学校、民間人のいる施設などから攻撃を仕掛ける方が国際法違反です。

そして、学校や病院の再建としてハマスは援助金を得て、それのほとんどをハマスが横取りする、という寸法です。

なので、貧しい人が多いガザの中で、ハマスの幹部は豪邸に住んでいます。

でも、もっと上の幹部はカタールやトルコの高級ホテルに滞在、つまり、安全なところにいて、電話で手下に指示してるだけです。

 

イスラエルはガザ北部から民間人は避難するよう呼び掛けていますが、ハマスは避難を妨害してるようです。

これは国際法違反であり、攻撃予告があった場合は、被攻撃側は民間人を速やかに避難させる義務があります。

避難せずにそこに残った者は、戦闘に参加、協力するものとして攻撃されても仕方ない、というのが国際法の原則です。

 

テレビのコメンテーターやいわゆる国際政治学者と言われる人の多くが誤解していますが、戦時国際法は人道原則偏重ではないんです。

もしそうしたら、戦争の遂行が困難になり、誰もそんな法を守らなくなる恐れがあるので、「戦時国際法は、人道原則と軍事的必要のバランスの上に成り立つ」とされているのです。

 

しかし、そんな事は知らない人がほとんどな上、やはり多くの犠牲者が出れば、いわゆる国際世論は懸念や苦言を呈するでしょう。

そこがハマスのねらい目なんですね。

 

とはいえ、私も善良なパレスチナの人々が大惨事に遭う事は、なんとか避けてほしいと願っています。

しかし、今回、ハマスはやり過ぎました。

ハマスのような組織の壊滅をイスラエルが目指すのもやむを得ないと思います。

ただ、なんとかして、善良なパレスチナの人々に被害が出ないような方法がないものか、良い知恵を出してくれる人が現れる事を切に祈る次第です。

 

【おわりに】 私自身はユダヤ人ともアラブ・パレスチナ人とも無関係で利害関係もありません。

マスコミ報道でしか中東問題をご存じで無い方は、もしかしたら今回の私の記事がイスラエル擁護のように感じるかもしれませんが、極力公平に書いたつもりです。

少なくとも、マスコミやマスコミに登場する国際政治学者や中東の専門家と称する人たちの言うことよりも公平だと思います。