ルールが変わる事の意味 | クリエイティブと日常

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日々集客のアイデア出しをする中で感じた事、役に立った事を綴っていきます。

本日の日本経済新聞に東京ゲームショウの記事が興味深く、
また集客の戦略にも参考になる現象だったので記事にしようと思います。

■ポイント
・【新興勢力】スマートフォンを活用したソーシャルゲームの台頭が著しい
・【業界地図の変化】出展数は約7割を締めていた
・【今後の傾向】今後もこの傾向は強く続くと考えらる
以上の3点が大きなポイントです。

これはルールが変わった事を意味します。
(『ルール』 =『プラットフォーム』)
プラットフォームの変化『ゲーム機』→『スマートフォン』

■既存のルール
ゲーム機を買ってソフトを購入してゲームをする。
・ゲーム機を販売して利益を得る
・ソフトを販売して利益を得る
■新しいルール
スマートフォンでアプリをダウンロードしてゲームをする。
・アプリダウンロードで利益を得る
・アイテム課金で利益を得る
・無料でユーザーを集めて広告収入で利益を得る。
簡単ですがいくつか例を挙げてみました。

ソーシャルゲーム動向に関して記事がありましたので紹介しておきます。
『【2012年5月】直近決算発表に基づくmixi、GREE、Mobage、Amebaの業績比較』
=> http://media.looops.net/saito/2012/05/19/mixi_gree_mobage_ca-3/

今回はたまたまゲーム業界を例に出して紹介しましたが、
『ルールが変わる』についてのチャンスとリスクはどの業界にも言える事です。
ある日突然は少し大げさかもしれないですが・・・
「一生懸命やってきたことが次第に通用しなくなってきた。」
様々な原因が考えられます。
ただただ商材、サービスなど検証してもどうしようもないケースもあるでしょう。
なぜならば、そのほとんどが『ルールの変化』にほかなりません。

現在のビジネスでは本質(指標)は何かを常に考えていく必要があります。
上記の例で考えてみましょう。
本質(指標)は『ゲーム機』から『スマートフォン』に移行しました。
スマートフォン市場をどう駆逐していこうか?と考えなければなりません。
それが『戦略』です。
おもしろいゲームソフトを開発する事は『戦術』に相当します。
大事なのはいち早く本質(指標)を見抜き『戦略』をたてる事です。

次々と無意味な『戦術』を繰り広げてもそこに市場がなければ戦果は挙げられません。

日本人は昔から『戦術』に長けていると言われています。
真面目で誠実な気質を考えれば、一昔前であればそれで上手く行ったと思います。
しかしながら、インターネットが世界を繋ぎ、
ほんの一瞬で情報が世界を駆け巡る現在では、
次々と新しい仕組み、ニーズが世界に広がります。
本質(指標)の変化がほんの20年ほど前と比べると段違いに早くなってきているのです。
この事は今の日本の多くの企業にとっては大きな課題になってきているのではないのでしょうか?
以前であればよりよい『戦術』を展開していればそれなりに勝てていました。
しかし現在はいち早く本質(指標)を見抜き『戦略』をたてて行かなければいけません。

最後に私が戦略を考える上で参考にさせていただいている本があります。
是非紹介させて下さい!
『失敗の本質』
=> http://www.amazon.co.jp/失敗の本質―日本軍の組織論的研究-中公文庫-戸部-良一/dp/4122018331