届かないたくさんの言葉よりも、こころに刺さる一言を
「人生はコミュニケーション次第」 だと思います。 人生の質はコミュニケーションの質によって 決まるとも思っています。 コミュニケーションのサイクルは (現象) →(受信)→(発信)→ それによって生じる結果(現象)という 車輪のように回っているものです。 (現象)は人生で遭遇する出来事や現実。 (受信)はそれをどの様に感じ、流し 思い記憶するか、どの様に受けとめるか ということです。 (発信)は(受信)に基づき どの様に表し、対応し どの様に言動していくかということです。 現象や現実の受けとめ方次第で 言動は変わってくるものだと思います。 物事を美しく受けとめる人は 美しい言動になり 物事を力強く受けとめる人は 力強い言動になります。 逆もそうです。 鍵は「受けとめ方」です。 コミュニケーションは 「言葉と心のキャッチボール」と言えます。 自分も他人も 元気づけるコミュニケーションが出来る人が 注目されています。 キャッチボールされるのは ・言葉 ・非言語 ・前提(観念) ・意図(動機) の4つです。 パワフルなコミュニケーションには この4つに一貫性があります。 たとえば、会社では 「そうだ、部下が求めているのは 自分の言葉で語れる上司なんだ」 ということがわかりました。 企業理念やビジョンや方針を ただ、言葉として言っていても 部下には届きません。 それらを自分の中に取り入れ 自分の体験に照らし合わせ 自分の言葉で伝えている上司に 部下は魅かれていくものです。 あなたが部下に、その後輩、顧客に このように関わって欲しいと願うならば あなたが部下に、その様に関わっていけば よいのです。 あなたが部下に、こうしてあげたいと 願うならば、自分が自身にもその様に してあげればよいのです。 これこそが、自分も他の人も 「元気づける上司の教育(共育・響育)方針」 です。 部下に成長して欲しいなら 上司も共に成長していく必要があります。 部下にもっと積極的に話して欲しいと 思うならば、上司としてもっと積極的にきく 響育をしていくことです。 その様な上司の姿が 部下の「能力と人間力」を育みます。 子供は親が言う通りにはしなくなっていく。 親がやる様にやっていく様になる。 まさに響育の原則です。 とするならば、部下にああしろ、こうしろと 上司が口うるさく言っても 逆効果であるのみならず 部下の主体性を妨げる悪因を つくっているだけになります。 人財は「愛ある共育」の場に育まれます。 求められるコミュニケーションスキルは 頭で納得でき、心で共感をもたらす力 (左脳的納得+右脳的納得)だと思います。 もし、あなたがいっていることに 他の人が抵抗しているとしたら 3通りの原因が考えられます。 それは 言っている「事に抵抗」しているのか 言っている「人に抵抗」しているのか 意思決定の「プロセスに抵抗」しているのか の3通りです。 他の人があなたの言っている事に 抵抗しているなら それは言っていることの「理由が分からない」 というフィードバックです。 言っているあなたに抵抗しているなら それは「ラポール(心が通じ合い お互いに信頼しあい 相手を受け容れていること)が足りない」 というフィードバックです。 プロセスに抵抗しているとしたら それは「意思決定に関われなかった」 というフィードバックと言えます。 終わりに ” 届かないたくさんの言葉よりも こころに刺さる一言 ”を 人は欲しがっています。 沢山の情報が溢れるこの時代 心に届かない言葉が どんどんと捨てられていきます。 心に届く言葉を 発することのできる能力を持った人は とても大きな力を持つ時代になっています。 その能力は才能とは無縁です。 これだけは憶えておいてください。 クローズアップさせる伝え方が 人の記憶に残ります。 クローズアップさせる伝え方とは この「これだけは憶えておいてください」や 「今から、とても大事なことを言います」 「ここだけの話ですよ」 などの前置きをしてから伝えることです。 ポイントは ・対比的に言葉を使うと心に残る。 例えば、有名な言い回しに 「事件は会議室で起きてるんじゃない 現場で起きてるんだ」の例があります。 ・リズム感のある言い回しは 長く人に語られる。 五七調は、その代表例です。 山本五十六の言葉 やってみせ(5) いってきかせて(7) させてみて(5) ほめてやらねば(7) ひとはうごかじ(7) リンカーンの言葉 人民の 人民による 人民のための政治 これらは五七調の繰り返しですね。 ・体感覚を足すだけで 感動が伝わりやすくなる。 「素晴らしい絵と出会いました」と言うより 「目をむくほど素晴らしい絵と出合いました」 の方が感動が伝わりますよね。 部下に対しても「君のお客様対応 心が暖かくなるほど素晴らしい」の方が 「君のお客様対応素晴らしい」より ずっと伝わります。・そうだ! 感嘆詞をつけるだけで 言葉が動き始める。 感動とは感情が動くことですね。 人は何かに気づいた瞬間 心が動いています。 気づいた瞬間にあげる感嘆詞を 言葉にすればいいんです。 「そうか!」 「そうだ!」 「あっ!」 「なるほど!」 「すごい!」 をつけるだけで言葉が動きだします。 他人と良好なコミュニケーションをとれる人は 良い人間関係を築きます。同様に自分自身 人生と良好なコミュニケーションをとれる人は 自分や人生と良好な関係を築きます。 最後までお読みいただきまして ありがとうございます。 それでは今日も 素晴らしい1日を!