私には
子供に内緒にしていた話がありました
それは私が
霊感を人様に出せるようになってきて
前世が見えるようになってきた時に
自分の子供の前世はなんだろうと
興味を持って覗いてしまった過去です
色々ある中の
最も自分を後悔した内容なのですが
ちょっと私の前世の話に
お付き合いください
私が過去【ヤクザ】で
食いつめた人間と
徒党（ととう：あることをなすために仲間が団結する）を組んで
傭兵隊長みたいな事をした
前世と言うのがあるのですが
その傭兵隊長（ようへいたいちょう）だった時に
仲良しだった友人傭兵が
敵に殺されてしまいます
私は怒って
友人の敵討ちをしたいと部下に相談しますが
敵討ちで自分達が傷付いて死ぬのは
納得出来ないと
猛反対をされます
部下） 『どうしても敵討ちをなさるというなら
友人に援軍を送らなかった
戦犯（せんぱん：戦争犯罪人）を罰してなら受けましょう』という話になります
援軍を送らなかった戦犯は２人
１人は
私と憎みあっている人
１人は
私に子供が出来なくて養子にとった人
（養子にとった後で実子が１人だけ出来ました）
きっと私の部下は
戦犯が、私が憎んでる奴 だけ だったら
やすやすと戦犯を罰して軍隊を使うだろうけど
養子も戦犯なら、復讐を諦めると思ったのです
私は、苦しんで苦しんで
『戦犯を軍法会議にかける』と言いました
友人に援軍を送らなかった戦犯は死刑になるのです
養子は、まさか私が
自分を殺すなんて思っていないから
私を信じて
軍法会議にアッサリ来てしまいます
もう１人は、殺されると分かっているので
逃走しました
養子に罪状を連ね
『軍律により死刑』 と言った時の
養子の
まるで言葉を信じていない顔
処刑場に運ばれて行く時も
何度も私を振り返る顔に
私は苦しみを感じました
しばらくして思いなおし
私は処刑場に走って行って
『やっぱり今の処刑はナシにして欲しい！』と
叫んだそうですが
処刑人が顔を出して
『あと少しだけ来るのが早ければ・・・斬首は終了しました』
養子は亡くなったのです
私は落胆して
後する事だけを考えました
私に残っているのは
復讐だけです
軍隊を、ほぼ全員使って
復讐をして
謝る敵の交渉に一切応じず
非情になった結果
どうなったと思いますか？
軍隊の半分を
炎で焼かれて消失し
自分も命からがら逃げたのです
結局
復讐なんかしてはいけなかった
全て無くしただけで
何も生まなかったと
私は人生の最期に知り
その翌年、死亡します
私の現在の子供は
私が死刑を命じた、その養子なのです
これらを、興味本位で
子供の前世を見て知った時
私はショックでした
心の何処かで
『そんな前世なんて私の妄想で嘘っぱちだと』
必死に自分に言い聞かせました
ずっと胸に閉まっていました
だけど
子供が3歳くらいに為った頃
私と手を繋いで歩いてたら
子供） 『ねーママ、
ママは、なんでむかし わたしを殺したの？
ママはむかし わたしを殺したよね？
くびをバッサリきられたよ』と
無邪気に聞いてきました
まさかとは思っていましたが
私はその場で子供にひざまずいて
こう言いました
私） 『そうだよ、ママは罪を犯した。
だから死んでから、お前に謝りに行ったんだ。
そしたらお前が
どうしようもない親だけど、許すって言ったから
またこの世で２人は親子になった
お前が私にチャンスを与えたんだだから
今生はどんなに辛くてもキツくても
お前を絶対に守る義務が
ママにはある
ママは罪人で
お前はそれを許したから
この１回のチャンスをどんなことをしても
私は絶対に手離してはいけないんだ』
最期の方は
泣いて声が出ていたかもわかりませんが
子供は優しく私の頭を撫でて
子供） 『そうだよ、ママを許したんだよ。
だから仲良くしないといけないんだよ。
怒ってないよ
私もママと仲良くしたかっただけなんだ』
と、優しく囁きました
だから
私は大変な罪人で
無益な復讐はしないを課した人間です
でも私の子供は
私を許した人間です
親子が
親子になるために
必要な因縁を教えて
私を親にしたのだと
今ではそう思います
私は我が子を殺した
復讐の鬼という
過去を持つ女
とくもりけいこ より
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