私の会社は世の中でいうブラック企業だったであろう。三日三晩寝ずに働くなんてしょっちゅうだった。
しかし、中卒でも初年度の年収は500万を超えることが多かった。なので、やめて行く人間は少なかった。
3日も徹夜なんてネタでも喰ってないとできないと思うかもしれない。しかし、全員シラフでこなしていた。
私は昔ポン中だった。しかし結婚してからは7年近くやっていなかった。それよりも仕事が楽しくてこのままやめられると思っていた。
何より従業員を守るため私が馬鹿なことをしてはいけないと思っていた。
ある日、仕事が一区切りついた、大きな商談も終わりさらなる飛躍が約束されたようなものだった。
その時私は35歳
怖いものなんてなかった。
なんでもできるって思ってた。
私は学歴もなかったので学歴がなくてもやればできると言うことを証明したいと思ってた。
ある日、一日オフの日ができた。
数年ぶりだった。正月も休みなしでやっていた私にとってはあまりに久しぶりすぎて何していいかすらわからなかった。
その時
頭をよぎってしまった・・・
「覚醒剤」
いや、だめだ。しっかりしろと私は自分に言い聞かせた。しかし携帯を持っている手は、勝手にアングラサイトを検索している。
気づいた時には電話していた。
心臓の動悸がすごい。止まらなくなっていた。
わかる人にはわかるとは思いますが、こうなるともう大抵の人は止まらない。
こうして私は再び白い粉を手にすることとなった。
同じ過ちを繰り返すことになった。