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ベートーヴェンの交響曲 第10番 変ホ長調は、イギリスのベートーヴェン研究家バリー・クーパー氏の長年の研究と補筆によって完成されたものですが、実際に完成したのは第1楽章のみで、あとの真相は不明です。
交響曲 第10番は結局、ベートーヴェンの死によって完成されませんでしたが、作曲家自身が何処まで創作していたかは定かではありません。
ひょっとしたら、第2楽章まで完成させていたかもしれないし、全て完成していたかもしれません。
ベートーヴェンが生前に、ピアノで交響曲 第10番を全て弾いている姿を、彼の友人は目撃していたと言う話もあります。
ですから、交響曲 第10番は完成されていた可能性もあります。
実際に交響曲 第10番はバリー・クーパー氏の補筆によって完成された作品ですが、やはり信憑性には欠けるかもしれません。
ベートーヴェンの交響曲 第10番の草稿は恐ろしく悪筆であり、誰が見ても解読困難だと言えるからです。
そして、不思議な事にこの作品には数十秒の空白時間があります。
それについては、クーパー氏は補筆の施しようがないほどベートーヴェンの悪筆で書かれた草稿の解読に困難を極めたのか、初めから何も草稿に書かれてなかったのかは全く分かりませんし、ここに何かを書き足す予定であったのかもハッキリしません。
知ってるのはどの研究家でもなく、作曲者本人だけです。
第1楽章だけで、約20分もある長大な交響曲ですから、その先の第2楽章や第3楽章の展開が如何なものになるのか、私は凄く気になるし、またそれが完成ままならず永遠に封印されたことが残念でなりません。