昨日の記事で書きましたが、私は読書によってとても救われました。
学生のころから様々なジャンルの小説を読んできました。

私が小説を読むときは、そこに出てくる登場人物それぞれに深く感情移入するようにしています。
小さいころから物語に入り込むのが好きだったので、感受性は豊かに育ちました(だからこそよりつらい時もありましたが)。
感情移入の良いところは今の自分がどのような状況にあろうと別の人生を追体験できることです。
普段自分には許されていないことができ、自分が欲しいものを手に入れることができる。
抑圧された中で生きるうえでこの状況はとても大きな助けになりました。

物語に感情移入している間は私は自由でした。
また、日常生活で意図的に抑え込んでいる感情を感情移入中に補うことができました。

そういう意味では、私が活字が好きだっただけで、ドラマやアニメ、漫画でもよいのだと思います。

祖父母から毎年二回、図書カードをもらい、それで本を買いました。
学校に入ってからは図書館で借りて読みまくりました。
大学に入ってからは、自分で好きな本を一度に7~8冊買って読みました。

そのうち小説を自分で書きたいと思うようになり、文章を書くようになりました。

私は、創作された自由に見えて実は設定にがんじがらめの登場人物たちがその一瞬を必死に生きる生き方に魅了されました。


自分が辛いことがあっても、毎回正面から受け止めなくてもよいと思います。
自分が受け止められるようになるまでは受け流していいと思うのです。
数多くの物語に感情移入し、共感していくうちに心を成長させ、それから一つの物語に触れるような気持ちで自分というものに向き合うというのも一つの手段ではないでしょうか。
私はそうやって自分の人生を受け止められたのだと思います。

ぜひ、自分の好きな登場人物の人生をエンジョイしてみてください。
「あなたはいつでもあなたというドラマの主人公」?

いいえ

必ずしもあなた自身の物語の主人公になる必要はないのです。
借り物の人生で息抜きをしませんか?