タナカさんとの不倫が始まり

私はそれなりに幸せだった

タナカさんは優しくて
大人で

甘えきっていた

毎晩のように会っていたある日の夜

携帯が鳴った

マサトからのメール

『元気?』

タナカさんが隣に居るにも関わらず

私は正直嬉しかった

何年も隣にいて
彼女にしてもらえなくて
彼女になる事を目標に辛い事も絶えて

諦めて

寂しくて

また不倫始めて

忘れようと毎日、タナカさんに溺れていたけど

やっぱり心はマサトにあった

タナカさんの目を気にしながら

『元気』

一言だけ返信した


会いたい

今すぐ会いたい

そんな勝手な事を考えながら…

キスされているのに、目を開けたまま、動けずにいた私に

唇を離したタナカさんが

『ごめん』

『…。』

ずっと憧れの人だったタナカさんが

今目の前に居て

私を抱きしめ

キスをした…

あの人の事が頭から飛んで行く程の優しいキス

こんな優しいキスをされたのは初めて…


そんな事が頭の中をグルグル回り

そして…

ハッとした

また 不倫だ…

気付きながらも、

また抱きしめられ

今度は私も腕を回した

タナカさんに触れ、
キスを重ね、
何度も何度もキスを重ねた


頭ではNOなのに、

もう、カラダは完全に反応していた


そして、私達の関係は始まった



ビックリしたタナカさんが

話始めた

『オレ、お前には彼氏とか男関係が全然ないと信じてたから、ビックリして…ソイツの事まだ好きなのか?』


『好きでした。今はよく分かりません。』

そう言って私は泣き出してしまった

『大丈夫か?ちょっと、場所変えて話さないか?』

『はい‥。』

そうして私達は会社を出て、人目を避けた場所へ移動した

タナカさんの車の助手席にチョコッと座り

今までの事を話した

もちろん名前と、部署は違えど、同じ会社の人間だと言う事だけは伏せて彼との事を全て話した

話し終えた私を

突然タナカさんが強く抱きしめてきた

驚いた私は動けなかった

そしてタナカさんがそっと言った

『オレ、お前の事がずっと好きだった。好きだけど、オレ妻子持ちだし、叶わないから、そっと思っていようと思ってた。でも、もうガマン出来ない。』

そう言って抱きしめていた腕を放し

優しくキスをしてきた

ビックリしっぱなしの私は何もできず

もう頭の中が真っ白になった…