今回、色々準備がスローです、、

今頃、プログラムをどうまとめようかと

試行錯誤しております。

だって、ブラームスって色々濃すぎる。

何処を切り取るか、、、悩む。

いや、悩んでる間はないーーー。

最近、ブラームス回想録集というのが

発売されていた事を知った。

ブラームスが亡くなった時に

彼と親しく付き合いのあった人たちから

集められた手紙や証言などが掲載され、その中に

シューマンの娘の言葉まで載っていると言うから、

面白そうだなと思って購入してみることに。

2004年頃に出版された本。

3巻に分かれているのだけれど、

2023年にも第1巻と第3巻は増版され、

世の中にかなり出回っているのに、

何故か第2巻だけが世の中から消えている、、、

で、ようやく見つけた中古本、

なんとプレミア価格が付いているではないか。

迷った挙句、第2巻は諦めた。

何故この本だけ？

他の2冊と違うところは、、

第2巻は『ブラームスは語る』で、

作家ホイベルガーが秘密裏に書き溜めた、

ブラームス自身の会話集だった。

どおりで。。。

いつか、何処かの古本屋でこっそり見つけてみたい。

ブラームス回想録集〈1〉ヨハネス・ブラームスの思い出 (ブラームス回想録集 1)

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ブラームス回想録集〈2〉ブラームスは語る (ブラームス回想録集 2)

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ブラームス回想録集〈第3巻〉ブラームスと私 (ブラームス回想録集 3)

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第3巻にあったシューマン夫妻の第7子、

四女のオイゲーニエ・シューマンは

ブラームスのレッスンについて語っている。

(音楽学校に進み、後にイギリスに渡って

音楽教師となった彼女がいかに母クララを尊敬し、

その反面重荷に感じていたのかが伺える)

ブラームスは指練習やテクニック全般を

クララよりも重要と考え、スケール、アルペジオ、

練習曲もたくさん弾かされたそう。

親指をどのように動かすのか、そんな訓練にも

相当な時間を割いたらしい。

どおりで彼の曲はそういう細かな動きを

必要とするパッセージが多い訳だ。

もっと早くに知りたかった！

また世の中が何かと騒々しくなってきたが、

だからこそ、歴史にも興味が湧く。

ブラームスはヴァイオリンソナタを夏の避暑地、

第1番はオーストリア南東のペルチャッハ、

第2番と第3番はスイスのトゥーン湖畔に滞在中に

書き上げているのだけど、1864年にウィーンと

ベネチアを結ぶオーストリア南部鉄道の駅が

ペルチャッハに出来て観光の利便性が高まり、

それでフランツ・ヨーゼフ一世、マーラー、

ブラームスなど著名人がウィーンから訪れた、

との記載を見つけて、鉄道？！と驚いたり。

19世紀の作曲家たちも、モーツァルトと同じように

馬車で旅している感覚だったけれど、

鉄道だったとは、、、。

なんだか親しみを感じてしまった。

曲がどんな経緯で作られたなんて、

やっぱり想像の範疇を超えないけれど、

色々想像しながら音楽の方向性を絞っていくのは

非常に面白い。

19世紀の作曲家たちは音楽が持つパワーについて、

言葉では伝わらない言葉を伝える、みたいなこと

言っていたけれど、本当にそう思う。

まるでパントマイム。

ブラームスが音楽に閉じ込めた彼の思いが

少しでも出せるようになれたら良いなと思う。