今日、ある方にご招待して頂いて、神戸フィルハーモニック
ニューイヤーコンサートに行ってきました。
会場は人、人、人!
大きな会場だったけど、満席だったんじゃないでしょうか。
指揮者の朝比奈千足さんが曲の間に挟まれるお話は面白く、
会場は終始和やかな良い雰囲気に包まれていました。

クラシックコンサートで時折起こる問題が拍手のタイミング。
通常、楽章の途中では曲の雰囲気を壊すから、ということで
拍手はしませんが、たまにその楽章だけが特に有名だったり、
派手なエンディングがあったりすると、「終わりかな??」
と思って、思わず拍手をしてしまうものです。
そんな事が曲の途中でも起こることがあります。
今日の一曲はまさにそんな事態になりかねない曲がありました。
それがウェーバー舞踏への勧誘
多分、誰でも一度は耳にした事がある、有名なメロディーが
含まれている曲。

曲は静かなprelude(前奏)から始まり、次に誰もが知ってる、
有名なメロディーが特徴的なワルツへと移ります。
その長いワルツはエンディングだ!と誰もが感じるカデンツァを
迎えた後も、まだ静かなpostlude(後奏部)が少しだけ続き、
その静かな感じのまま消えていくように曲が終わるのです。
多分、多くの人がそのカデンツァ後で拍手をするのでしょう。
今日は朝比奈さんが、この曲の「面白い、ちょっと変わった」
エンディングを面白おかしく説明されました。

「この曲はいかにも『エンディングだ~!!拍手~~~!』と
手を叩きたくなるような部分が出てくるのですけれど、実は
その後もまだ静かな音楽に続くのです。
その盛り上がったところで叩きたい!!!と思ったら、
そうして頂いても良いですけど、この曲は静かに終わるんです。
そこの所もよく注意しながらお聴きください。」
と、言葉は全部覚えてないのですが、こんな感じでさりげなく
説明されました。
そんな話を聞いて、会場にはちょっとした笑いが。
上手い具合に「教育」したもんです。(笑)
お陰で、誰も間違って手を叩く人もなく、
エンディングまでみんなが集中して楽しむ事が出来ました。
さすがだな~。

どんな曲か?というと、、、

April 2003- Weber, Invitation to the Dance

Maestro Edvard Tchivzhel returns to St. Petersburg,
Russia to once again conduct the St. Petersburg
Philharmonic for the 100th anniversary of
the legendary Yevgeni Mravinsky.
ちなみにこのビデオ内のコンサートでは、間違って拍手した人が
かなりいます。こういう状態になるんですね。(笑)

この曲はもともとピアノ曲だそうで、それをベルリオーズ
管弦楽曲へと編曲したそうです。

下のビデオはリストがピアノ曲へと編曲したもの。
楽譜付きで紹介しているyoutube videoを見つけました。
楽譜付きなので、曲が良く分かって面白いです。


Carl Maria von Weber (1786-1826)
Invitation to the Dance Op.65
Aufforderung zum Tanz
Felhívás keringőre
Rondeau Brillant
Concert arrangement Franz Liszt (1811--1886)
Alexander Paley (piano)