わが子たちの生きていく社会とはどんな社会なのか?


そして自分たちの老後は、どんなふうになっているのか?

以前からそんなことが気になっていたところへ、たまたま手に取った本が「2100年、人口3分の1の日本」メディアファクトリー新書(鬼頭宏)という本だった。


トコロジスト生活


社会の行く末が全く見えない。


右肩上がりの経済成長はとっくに終わり、政権も毎年変わり、中長期的な戦略が考えにくい不安定な時代だと思う。


そして、心のどこかで、まったく予測できないことが明日にでもわが身に降りかかってくるのではないか、とびくびくしながら生活している。


ぼくのまわりのパパ友は30~40代だが、そんな感覚を抱えながら毎日を暮らしている。

でも、そんな中で確かな予測もある。


それは人口が減少していくということだ。


日本はこれからすさまじい勢いで人口が減少していく。

 

では、人口が減少する社会はどんな社会なのか。暗い予測ばかりが先に立つが、本当に暗いことばかりなのか?



この本によれば、「100年後、日本の人口は3分の1になっている」という。3分の1というと約4000万人。4000万人というとちょうど幕末の頃の人口だ。


この本は、全体を通して「どれだけ人口が減るのか?」「なぜ人口が減るのか?」「人口が減った社会とはどのようなものなのか」について、わかりやすく例を出しながら説明してくれている。


そして終わりの方では、「どのような対策が考えられるのか」「人口が減ることを前提に自らの生き方を考え直してみよう」と読者に呼び掛けているような構成になっている。


人口が減ることはもはや、避けられない。


この先どれだけ状況がよくなっても、少なくとも30年間は人口が減り続けることは間違いない。


ということは、減ることを前提に、どのような生き方を選択するかを自分で考えるしかないのだ。


あと30年間は生きるであろう、40代以前の人には必読の書だと思う。


第1章「100年後、日本の人口は4000万人になる」
第2章「人口4000万人の暮らしと経済」
第3章「人口4000万人の都市と地方」
第4章「人口4000万人の人間関係」
第5章「外国人5000万人未来」
第6章「人口100億人の世界」