ボクは、7歳と2歳の娘たちと、近くの公園や里山で遊んでいる。それは、そうすることが楽しいから、ということもあるけど、それだけではない。
これが、今、子どもたちに対してボクができる唯一の贈り物なんじゃないかと信じているからだ。
ところが、原発事故以来、これまで経験したことのない放射線のリスクのことが常に影を落としている感じだ。
「微量な放射線なんか大したことないよ。」
と言いながらも、
「もしかしたら子どもたちにとって知らないうちにリスクを課しているのではないか?」
と不安になる。
とはいえ、子どもが成長するこの時期に外遊びを制限するなんて、ちょっとボクには考えられない。
じゃあ、食べ物は?水は?
今まで疑いもしないで触ってきたもの、口にしてきたものがすべて不安を掻き立てる材料に見えてくる。
そして、メディアの中の専門家のコメントに一喜一憂している。実は今、こういう人、多いんじゃないだろうか?
そんなところへ、2月にお世話になった、小説家の川端裕人 さんから「見えないモノへの不安と向き合うセミナー」の案内をいただいた。
まさに、今のボクの状態にぴったりな企画!
というわけで、すぐに申し込んだ。
ボクと同様に保護者の立場の人だけでなく、野外活動を指導する人にもこれから必要になってくる知識だと思う。
詳細はこちら。申込みへのフォームのリンクもある。保護者・教員向けとなっているが、興味のある方は大歓迎。
http://www.i-learn.jp/arc/index.asp?did=707&k=X99T6UWV
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震災から約2ヶ月が経過しましたが、いまだ震災のストレスが大人や子どもたちに様々な影響を与えています。特に、目に見えぬ放射線に関する話題では、保護者・教職員に関わらず、難しい専門用語や危険性を示す独特な表現に対して、強い戸惑いと不安が表明されている現実があります。
子どもを守り育てる立場として、これらの”見えないモノ”への不安と冷静に向き合うには、いま、何を知るべきでしょうか。
このたび、呼びかけ人のみなさんと企画した本セミナーでは、放射線学・疫学・学校教育相談それぞれの専門の立場からご講演いただくこととなりました。多数のご来場をお待ちしております。
講演および講師のご紹介
「放射線,放射能ってなんだろう」
横山広美先生 東京大学大学院理学系研究科准教授
「科学的確率統計の考え(VSゼロリスク)について」
津田敏秀先生 岡山大学大学院環境学研究科教授
「震災とストレス、メンタルケアについて」
芳川玲子先生 東海大学文学部心理・社会学科教授
日時・会場
2011年5月15日(日曜日)13:00~15:30(開場12:30)
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
六本木駅 徒歩8分
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川端さんのブログには、なぜ、このよう企画が成立したか、ということについて書かれています。
http://ttchopper.blog.ocn.ne.jp/leviathan/2011/05/post_3ca7.html