今年の正月休みは、毎朝早起きして、自宅周辺の野鳥を調べました。
その結果をまとめたので報告します。
なお、この調査は、「生きもの地図をつくろう 」浜口哲一著 岩波ジュニア新書の中の、141ページ、野鳥地図をつくろうに沿って行いました。
調査方法は、地図上で自宅を中心に調査範囲を決めて、地図に記載されている道をすべて歩き、確認した野鳥の種類と数を記録していくというものです。
調査した期間は、2010年12月20日~2011年1月15日の間の17日間で、合計約34時間かけました。多少凸凹はありますが、だいたい7時~9時まで歩くというパターンでした。
調査した場所は、東京都稲城市向陽台を中心に約300haの広さです。これを航空写真でみると、こんな感じの場所です。(画像をクリックして拡大してご覧ください。)
写真の北側(上方)には多摩川が流れており、中段にはへの字の形をして、南武線と川崎街道が東西に走っています。
そして、南西側には、丘陵地と多摩ニュータウンがあり、東側には住宅地が広がっています。住宅地の中には、果樹園や田畑、古いお寺や神社があり、場所によってはのどかな風景が広がっている街です。
これを、地図上で環境ごとに色分けをするとこんな感じになります。
さて、結果の概要ですが、確認した野鳥の種類数は全部で44種でした。
それでは、代表的な鳥ごとに野鳥地図を紹介していきます。
まず一番数が多かったスズメ。
次にムクドリ。
両方とも、市街地には広く分布しているけど、丘陵地にはいませんでした。
一方、ヒヨドリとメジロの地図です。
この二種類は、丘陵地にも市街地にも広く分布していることがわかります。
ヤマガラ、エナガ、コゲラは丘陵地だけですが、シジュウカラは市街地にも広く分布しているのがわかります。
最後に、モズ、ホオジロ、キジです。
この三種類は、草原のあるところを好む鳥ですが、多摩ニュータウンの中で最も遅くに開発された稲城には、多摩川を除いてもまだ若干の草原があることがわかります。