こんにちは。

副担任の中学生です。

今回は、前回公開した小牧飛行場専用線の探索の後に行った桃花台新交通桃花台線(ピーチライナー)の廃線跡を探索したのでレポートします。



15時30分 小牧駅到着

小牧飛行場専用線の探索を終えて、小牧まで移動してきました。ここから歩いて桃花台を目指すわけですが、いささか時間が遅すぎたような…。暗くなる前に桃花台に辿り着けるのでしょうか。一抹の不安を抱えつつ探索スタートです。


まず、小牧線の地下ホームから上がって来て見えるのがこの景色。



絶賛解体中のピーチライナーの高架。そう、最近になってやっと解体工事が本格化し、かつてピーチライナーの小牧駅があったところは綺麗さっぱり、自転車置き場に変貌していました。



この写真は今から6年前、2017年に撮影したピーチライナー小牧駅跡です。当時は小牧駅周辺は解体工事はしておらず、往時の雰囲気を色濃く残す様子でしたが、今ではちょうどこの場所は自転車置き場になっています。


そして、ピーチライナーと言えば、路線の両端にあるループ施設。桃花台線を走った100系には片方にしか運転台がありませんでしたから、起点・終点ではループ施設を用いて進行方向の変更を行っていました。

小牧駅のループ施設の現在の様子が下の写真。


ループ自体は無事でした。しかし、ループの前後の高架は綺麗にちょんぱされています。橋脚が下の交通量の多い県道に下りていることも撤去を難しくしているのでしょう。



ループ部が全て写ったパノラマ写真も掲載しておきますが、少し分かりにくい写真になってしまいましたので、参考程度に。


2023年2月現在で、小牧駅周辺では、およそ150m程度の高架撤去作業が完了しています。



これは小牧駅北側の高架橋末端。無残にも2条の案内軌条が顔をのぞかせています。


小牧駅近辺の探索はこんな感じ。いよいよ桃花台に向けて歩き出します。



しばらく北に向かって歩くと、名鉄特有の柵が登場します。これは小牧線が地平時代の名残ですね。ちなみに、背後にみえる高架橋がピーチライナーのもので、ここで緩やかなS字カーブを描いて小牧線と寄り添うように小牧原駅を目指します。



ピーチライナー、小牧線の双方が東名高速道路をアンダークロスするところで、高架橋が途切れていました。ここは地上に近く、不法侵入などのリスクがあるからでしょうか。



近接画像はこのような感じ。身長より高いフェンスが人間の立ち入りを拒んでいます。

この高架の途切れた区間は50m強で、東名高速道路を過ぎた辺りからすぐに復活します。



このようにある程度の高さから高架が復活しています。


次は小牧原駅ですが、ここは完全に撤去された模様です。地上に駅舎があり、高架にホームがあるというタイプだったのですが、完全に駅舎はなくなり、ホームに関しては地上から確認出来ませんでした。



これが小牧原駅跡で撮影した写真です。こまきはら駅付近では何故かこの1枚しか撮影していなかったので、地上が写っていませんが、この写真を掲載します。


15時50分 小牧原駅 小牧起点1.3km

撮影しつつ1.3kmを20分だとなかなかいいペースです。この先もこれぐらいのペースで前進したいところです。



桃花台線は小牧原駅を出ると一気に東に進路をとり、国道155号線の上を走ります。



とても廃線の高架橋とは思えませんが、バブル期に開業し、15年で姿を消したピーチライナーの廃線跡なのです。

次の駅は東田中。結論から言うと、小牧原-東田中間で撤去等の作業が行われている箇所はありませんでした。そのため、ここから先はペースを上げてお伝えします。



小牧原-東田中の高架橋建造は1988年。桃花台新交通の46%の株を保有した愛知県が建造している。



ここまでを振り返る。この区間の高架橋は完全な形を残している。日は既に斜陽だ。



高架橋の上に白い東田中駅のホームが見えてきた。東田中駅は撤去が何ひとつ進んでいないようだ。



16時03分 東田中駅 小牧起点2.2km


3駅目となる東田中駅に到着です。この時点で16時を過ぎているので、桃花台到着に非常に危機感を覚えました。駅構造的には、桃花台線で一般的な高架橋から吊り下がっているような見た目の駅舎。手前のバス停はピーチライナーを代替する、あおい交通が運営するピーチバス。住民の中には、ピーチライナーよりもバスの方が便利という意見もあったという。そりゃ、廃止も頷けます。



出入口はこのように完全封鎖。一切の立ち入りを禁じています。


時間がないので次の区間に行きましょう。次の駅は上末です。東田中-上末間も撤去作業はほとんど行われておりません。何せ金がかかるのと、下が国道なので、撤去の用地が取れないのが主な原因でしょう。



先を急ぎます。この区間は距離の割に路線に動きがなく、冗長になりやすいです。主もここはチャリでサラッと行きたい区間でしたが、残念ながらチャリはないので自力で頑張ります。



光線がだいぶ黄色くなってきました。天気も快晴に近かったので、撮影をしたい気分になりました。高架自体は特に変化なく、真っ直ぐに上末駅を目指します。



上末駅が近づいてきた時、何やら前方がうるさくなってきました。



撤去作業中!!

ここは上末駅の直前。写真にも駅舎に上っていく階段が見えますが、なんとも言えない場所を撤去しています。





小牧側末端の写真と、上末駅への上り口。ホームは完全に撤去されたようです。次はこの駅舎を取り壊すのでしょう。上末駅の駅舎が見れるのも後少しとなりそうです。



駅舎はこのように防音シートがかけられ、撤去に向けた準備が進められているように感じました。余命は長くて夏までといった感じでしょうか。


16時20分 上末駅 小牧起点3.7km

小牧駅からは約50分かけて全線の半分の距離を歩きました。この先は桃花台と呼ばれるエリアに入っていきます。


レポはまだ途中ですが、全線を一度に書くとかなり長くなりそうなので、この辺りで一旦区切れにします。

次回はピーチライナーの後編をお伝えする予定です。お楽しみに。


ご覧いただきありがとうございました。