このブログは、もともとメッセージのやり取り用に作ったもので、特に記事を書くつもりはありませんでした。

ただ、せっかくなので、自分の楽器や音楽の思い出を少しずつ書いてみようと思います。

まずは、ウクレレの話から。

 

20歳の頃、ボクは楽器に憧れを持っていました。

今考えれば、理屈っぽい自分をどうにかしたい、と思っていたのだと思います。

いろんな楽器に手を出しました。

 

友達の持っていたギター
モスクワで買ったアコーディオン
下北沢で買ったアサラトや口琴
三軒茶屋で買ったクロマチックハーモニカ

 

どれも続きませんでした。

そんな中、当時付き合っていた子が持っていたウクレレだけ、少し弾けました。

1日弾いていたら、ギターでは全く鳴らせなかった3コードが弾けたのです。

 

すると、♪あ〜ん、やんなっちゃった♪が弾けてしまいました。
詞を変えれば、自分だけの歌ができました。

それで一気に楽しくなって、それから毎日ウクレレを弾くようになりました。

 

そして最初のギャラを握りしめて、自分のウクレレを買いに行きました。

お茶の水のK楽器さんに入り、壁にかかっていた、やたら白いウクレレに目が留まりました。

完全に見た目だけで決めました。


値段は、8万円弱だったような気がします。

白かったのは、トップがスプルースという素材だったからでした。
一般的にウクレレに使われるのはコアやマホガニーですが、当時はそんなことも知りませんでした。

 

初めて自分のウクレレが手に入ったことが嬉しくて、毎日弾きました。

『雨に濡れても』をコードで弾いて口笛でメロディを取ったり、
『ラブミーテンダー』をソロで弾いたり。

 

20代で多感な時期だったのか、自己嫌悪に毎日揺さぶられていましたが、
ウクレレを弾いている時だけは、自分のことを好きでいられました。

 

当時、インターネットが一般に広まり始めた頃で、ウクレレのことを毎日検索していました。

そのとき、こんな言葉に出会いました。

 

「ウクレレはあなたに優しいのです」

 

どなたのサイトだったかは忘れてしまいましたが、この言葉とウクレレの音色に、どれだけ救われたかわかりません。

 

ウクレレは、ボクにとって本当に優しい存在でした。
というより、自分の中にあった柔らかい部分を引き出してくれたように思います。

自分を必要以上に嫌いにならずに済んだ。
それは、ウクレレのおかげです。

 

ボクのウクレレには
「KOSAKA UKULELE SOPRANO 2005」
とラベルがあります。

気がつけば、21年の付き合いになっていました。
白かったトップもすっかり日焼けし、バインディング剥がれや割れが出てきました。

 

ウクレレに優しくしてもらったのですから、ボクもお返ししなくちゃいけませんね。

製作者の方に連絡して、直しとメンテナンスをお願いしようと思っています。