常磐町見聞録 -2ページ目

W杯のつぶやき⑮ 15日目

Group H スペイン×サウジアラビア   1対0


スペインの調整試合のため結果のみ。

すでに1位通過しているため、メンバーを入れ替える。

前半にセットプレーからの素晴らしいヘディングで先制。

後半は完全に流して終了。中3日でトーナメントだから、これでよし。

しかし、スペインは組み合わせに恵まれないなぁ・・・

1回戦勝ち上がってもブラジルだものね・・・(しかも1回戦フランスだし)



Group H ウクライナ×チュニジア   1対0


ウクライナは引き分けでも決勝トーナメントほぼ確実なので、

完全に省エネの作戦。前半にチュニジアは、エースのジャジリが退場。

この時点で終了決定。 もう見所無しのつまんない試合になる。。

(もちろん、チュニジアは死に物狂いでやってるのは感じるが)

こういったゲームはこのまま0対0で終了することが多いのだが、

シェフチェンコがうまいプレーでPKをゲット。PKだとは思えなかったが

倒した相手が悪かった。。そのまま1対0で終了。ウクライナは見事に

決勝トーナメント出場。グループリーグの組み合わせにも恵まれたね。



Group G スイス×韓国   2対0


どちらもチームカラーが赤。なんか韓国の国内でやってるみたい。(笑) 

スイスサポーター席に、なんだか旭日旗みたいなへんなやつを発見。

だめじゃん。韓国を刺激しては・・・(苦笑)  なんたって、この前の

日本×オーストラリアの韓国国内のTV視聴率が52%なんですから・・・

日本国内の視聴率より高いじゃん(爆)  韓国は勝たなければ厳しい。

スイスは引き分けでもOK。いやいや楽しみなゲームである。

前半22分にスイスのセンデロスの流血ヘッドで先制。それにしてもこの選手、

まだ21歳だというのに、すでにスイスの中心。とてもいい選手である。

しかし、後半に右腕のアクシデントで交代してしまった。もし重症であれば、

今後のスイスは非常に厳しいと言わざるをえないだろう。その交代を境に、

韓国は波状攻撃をしかけるが、ゴールを割ることができず、最後には

オフサイドのゴール(と思ったけど、DFに当たってたらオンサイドなのかな?)

で万事休す。いずれにせよ、4年前の神様はドイツにはいなかった・・・

今回、韓国のゲームを全て見たが、とてもいいチームだった。20歳前後の

選手たちもしっかり経験を積んだし。4年後も日本にとって超えられない壁

になってしまうのだろうか・・・ そのぐらい脅威ではある。

                                   

Group G フランス×トーゴ   2対0


ジダンが出場停止の影響がどうでるんだろう。それにしてもフランスは

とてもヨーロッパの代表チームとは思えんな。兄と弟の戦いである・・

フランスは2点差以上つけないと安心できないので積極的に攻めにでる。

パススピードがすごいし、技術力も秀でている。しかしなんだかちぐはぐ。

結局、前半はイライラしまくりで終わってしまう。白人のリヴェリという選手は

スピードがあっていい選手だけど、決定的なシュートをはずしまくる。

「これはやばいんじゃない・・・」と思った瞬間に、ヴィエラ(ややこしいなぁ)

が素晴らしいゴール。これで息を吹き返したフランスは、エースのアンリが

しっかり決める。結局、2対0で終了。なんとか2位通過であった。

しかし、フランスはここからが厳しいなぁ。いきなりスペインで、勝ったとしても、

その次は98年決勝戦再現のブラジルだし・・観るほうは楽しみで仕方ないが。

これで一次リーグが全て終了。前回と違って強豪国が順当にあがってきた。

むちゃくちゃ楽しみなカードが目白押し!!眠れぬ日々がこれからも続く。

W杯のつぶやき⑭の2  14日目-その2

GroupF 日本×ブラジル 1対4


やはりヴェストファーレン・シュタディオンは素晴らしいスタジアム。

この素晴らしいスタジアムに恥ずかしくない試合をして欲しいと思ったが・・・

レギュラー組を何人か入れ替えたブラジルは、最初からお流しモード。

にもかかわらず、ときおりみせる鋭い攻撃を、川口の好セーブでなんとか

抑えているという、予想通りの展開であった。  しか~し、前半34分、

稲本、三都主の流れから玉田のゴールはほんとにワールドクラスであった。

完全に崩しての先制点だものね。思わず大声をあげてしまった。

とにかく「これぞワールドカップのゴール」というのを見せて欲しかったから。

結局、ほんの10分間だったが、いい夢を見させてもらった・・・


でも、俺が言うのもおこがましいが、日本は戦い方をほんとに知らん。

前半ロスタイムのときに画面に向かい「ボールまわせ!」って叫んだのだが、

結局取られて、結果あの失点ですから・・・ 先のイタリア×チェコ戦の中で、

イタリアのガットゥーゾは、流れが悪くなると感じるや、大げさに倒れてファール

をもらい、試合を中断させて、味方の選手に一息入れさせたりしていて、

「ほんと憎くたらしいぐらい試合運びがうまいなぁ!!」と感心しきりだった。

ロスタイムに失点されるなんて、ほんとうに恥ずかしいことであるのに。


後半は見てのとおりの惨敗。後半早い時間に逆転されてジ・エンドだった。

逆転されたミドルは、確かに無回転の難しいシュートだが、真正面だったので

ワールドカップ出場国のGKなら弾いて欲しかった。今までの好セーブが

台無しに。 思うに、今回の3試合とも川口の独り舞台だったような気もする。

評価をするとすれば、オーストラリア戦の同点にされたゴールの致命的ミスが、

今大会の全てであった。そのぐらい取り返しのつかないミスだったと思う。

後半は、いってみれば「ちんちん」にされていた。ジーコがよく言っていた言葉、

「ボールに汗をかかせろ!」をセレソンは見事に実行していて、日本の選手は

ただ走りまわさせられて、疲労度が増していくだけだった。


今回の3戦をみていて思ったのは、「こういった大会に自分の力をだせる人間と

そうじゃない人間っているんだな・・・」 ということ。いくら技術があって上手くても

ワールドカップのようなギリギリの戦いのときに、力を出せない選手っている。

何故か最高のコンディションに持ってくる奴もいれば、その時に最悪の

状態になってしまう奴。調子がいいのに、ピッチに入ると変わってしまう奴・・・

いったい何故なんだろう??メンタル部分もあるだろうし、運もあるだろうけど・・・

まあ、これは仕事なんかでも言えることなんだけど、説明できない何かがある。

いずれにせよ、本当に自分の力を出し切れた選手は数えるほどだった。

ワールドカップの舞台で力を出し切れなかったのは、協会、監督、チーム内、

その他、いろんな(我々が知ることが出来ない)内部的要因があるのだろう。


最終的には、下馬評の通り、グループ最下位という位置に収まった。

世界の評価はこんなものである。分かっていたとはいえ厳しい現実だ。

2010年は正直いってワールドカップに出場すること自体も大変になりそうだ。

今回の結果を真摯に受け止めて、監督の人選を含め最善をつくさないと

しばらくは日本のフットボール暗黒時代が続いてしまうかもしれない。





GroupF クロアチア×オーストラリア 2対2


ワールドカップのグループリーグ最終戦に相応しい壮絶なゲームになった。

いやいや・・それにしても凄いゲームだった。こちらを生で観ればよかった。

(フットボール本来の華麗さや芸術性などといったものは皆無だったが)

前半早々に、あの日本戦でPKを外したスルナが、見事なFKを決める。

そこからから先はもはや「肉弾戦」。。フィジカルのぶつかり合いとなる。

オーストラリアの右サイドからの怒涛の攻撃により、ついにクロアチアが

ペナルティーエリアであってはならないハンドを犯す。微妙な判定だったが、

それまでの流れでは必然の結果だった。前半は1対1。


何の理由からわからないが、オーストラリアは正GKではなかった。

これがあきらかに影響していて、後半にキャップテンのニコ・コバチに

勝ち越し点を許してしまう。GKにしてみればなんでもないシュートだった。

普通ならこのままクロアチアが押しきってしまうのがゲームの常であるが

ヒディンク・オーストラリアは、ここからが凄かった。

後半の25分過ぎからは、まさに「武器を持たない戦争!!」という形容が

相応しい、ものすごいぶつかり合い。キューウェルのゴールで追いつく。

激しい戦いの連続に審判までもが混乱をきたしてまう。いったいぜんたい

イエローカードは誰と誰に出ているんだろう? それにしても

オーストラリア戦にイングランドの主審を出すべきじゃないでしょう。


最終スコアは2対2のドロー。見事にオーストラリアが決勝トーナメント進出。

解説の反町さんが「これほどのフィジカルの戦いは今まで見たことがない」

というほどの、壮絶な殴り合いを彼らは制したわけだ。

しかし、オーストラリアはグループ2位通過にふさわしい、タフで強い

いいチームであった。結果論だが、ヒディンク・マジックは健在であった。

W杯のつぶやき⑭の1  14日目-その1

Group E チェコ×イタリア   0対2


混戦のE組の大注目カード。イタリアは1トップで守りに重きをおくが、

前半でネスタが離脱し、代わった選手が元祖「武闘派」のマテラッツィー・・・

また誰か血祭りに上げられるのかと思ったら・・

な・なんとヘディング・ゴール。おまけにチェコは退場選手を出してしまう。

退場した19番は1点目のマテラッツィーのヘディングの場面でもミスをした。

このマークミスによって、無用なイエローカードをもらってしまったのであろう。

痛い、痛すぎる。もうこれで勝負あったようなもの。貝のように守りを固める。

トッティは前半の得点のアシストを決めたが、やっぱりローマでカンピオーネ

を取ったころの凄さは見えず衰えを感じてしまった。少し寂しい気分。


その気分を払拭してくれたのが、2年ぶりに復活した、ピッポ・インザーギ!!

ごろうさんの記事 を参照してね♪) もう、らしいプレーの連発・・・

最後に1対1で抜け出して、キーパーをかわして、らしいいいいいゴール!!

案の定、得点確率の高い、併走して走っていた味方には決して渡さず・・(w) 

でも、これこそが「エゴイスト」であるFWのあるべき姿である。

結果、イタリアはしっかりと1位通過。やはりさすがである。


一方のチェコは、前半の退場と1戦目で長身FWのコラーの負傷が痛かった。

バロシュも凄く良い選手だが、コンディションの不足は歪めなかったね。

残念ながら、チェコは決勝トーナメントに進むことなくドイツをあとにする。

それにしても、ネドベド。。いつまでもネドベドだけを観ていたかった。

攻撃でも守備でもいつでもどこでもこの男はそこにいた。

おまけに凄いシュートに決定的なパス。まさに孤軍奮闘。試合後のカメラも

ずっとこの男を追っていた。素晴らしい選手だということを再認識した。



Group E ガーナ×アメリカ   2対1


どちらも決勝トーナメントに進めるチャンスがあるだけに、

当然のごとく白熱した試合展開になる。

しかし激しいゲームやな。ガーナの23番がアメリカのレイナから強引に

奪って(尚且つ、足をぶち壊して)素晴らしい1点目をあげる。しかし、

ファールではないとはいえ、レイナはこれで負傷交代になってしまい、

少々かわいそうだった。しかし、ヤンキーは黙っているわけが無く、(笑)

しっかりと後半の終盤にこのガーナの23番の足を削って負傷交代させる・・・

アメリカの同点の追いつくゴールは素晴らしいゴールであった。

ゴールを決めたときの選手の顔がものすごかった。薬やってるみたいやった。

せっかく追いついたにも関わらず、痛いミスでPKを与えてしまう。

前半終了時点で2対1。アメリカのGKは審判にたてついていたが。


後半はアメリカの攻撃をガーナが必死に守る展開に。

ゴールポストに当たるなどの不運もあって、結局このまま終了。

ガーナはアフリカ勢として唯一の決勝トーナメントを果たす。

それにしても、今回のUSAは3戦通してずっと不運だったような気がする。

個人的にはファイティングスピリットあふれる素晴らしいチームだったと思う。

自国でほとんど注目されていなのにも関わらずこんなに強いということに、

あらためてUSAという国の底力を知った感じだ。

もしも、サッカーがUSAでもっとも人気があるスポーツであったら

アメリカ代表チームがあまりにも強すぎるチームになってしまって、

逆にワールドカップの大会自体がつまらないものになってたかもしれない。

W杯のつぶやき⑬ 13日目

Group D アンゴラ×イラン   1対1


ひねくれものの私は、こちらをメインで見る。

せっかく前半からポルトガルが先制してアンゴラを後押ししてるのに

アンゴラはイランに押しまくられる。それにしても、日本と数々の死闘を

繰り広げ、強烈な印象を与えてくれたイランの英雄「アリ・ダエイ」

あまりの衰えに悲しくなってきた。ドフリーのヘッドを大きく外してしまう。

一方のアンゴラも、歴史的初ゴールで満足してしまったのか、その後の

積極性がなし。結局、1対1のドローで両者とも1勝もあげられずサヨナラ。



Group D メキシコ×ポルトガル    1対2


決勝トーナメント出場を決めているポルトガルはメンバーを入れ替える。

でも、入れ替えたほうがいいプレーしているような・・・2点先制。

しかし、すぐに1点を返すところはメキシコさすが。前半はおもしろかった。

後半にブラボが痛恨のPKミス。その後も決定的なシュートミス。

メキシコに退場者がでたあたりから、他会場のアンゴラの状況をみながら

の試合運びに。ただ、メキシコは一人少なくなっても最後まであきらめないで

戦っていた。ポルトガルの後半は、正直ひどかった、というか流していた。

結果的に、メキシコ2位。決勝トーナメント1回戦を勝ち抜くのは厳しいだろう。



Group C アルゼンチン×オランダ    0対0


案の定、両チームとも大幅にメンバーを替えてくる。

しかし、替えてきた選手たちがまた凄い。優勝目指しているチームの

選手層はやはりすごい。ブラジルにしたって、スタメンを全部入れ替えて

そのイレブンで戦っても優勝候補であろう。そのようなチームに日本は

2点差以上を目指すのである・・・

アル×オランダ。アル×ドイツ。ドイツ×オランダ。この3カ国は昔から

いわくつきの試合をくりひろげてきている。やはりこの戦いはいつも面白い。

ゴール際の戦いなんてマジ格闘技である。しかしレベルが高いなぁ・・・

時間のたつのが早く感じる好ゲームであったが、これがトーナメントであれば

お互いの持ち味を潰し合う、全く違った展開になるだろう。

結局0対0のドロー。この結果、順当にいくと準々決勝でアル×ドイツが実現。

これはものすごく楽しみである。ドイツはトーナメントから厳しいなぁ。



Group C セルビア・モンテネグロ×コートジボアール   2対3


消化ゲームは結果のみ。

それにしても、この試合が消化ゲームなのはとても残念だ。

おまけにドログバの出ないコートジボワールなんて・・・

試合は2点リードしていたセルビアだったが、ナジの退場もあり

後半のコートジボアールの怒涛の攻撃により最後の最後に

逆転されてしまう。コートジボアールは歴史的初勝利をあげる。

W杯のつぶやき⑫ 12日目

Group A ドイツ×エクアドル   3対0


エクアドルは5人先発を入れ替えてくる。別に1位にならなくても良いから。

目標の決勝トーナメントきめているし。一方、優勝を狙っているドイツは

当然のごとく1位狙い。よって、出来レース第一号決定。つまらん試合。

クローゼが今大会最初の前方宙返りを成功させる。

2点目もクローゼ。ポドルスキーの3点目は素晴らしかった。

これで、ドイツはお約束のようにA組1位決定。



Group A ポーランド×コスタリカ    2対1


消化ゲームについては、結果のみ。

とにかく、ブラジル戦が消化ゲームにならなくてよかった。

限りなく消化ゲームではあるが、そこには雲泥の差があるのである。

シンガポールのマイリンさんが3回目の笛。この人はアジアの

主要大会でもよく見かけるとても優秀な審判だ。

消化ゲームとはいえ隣国のポーランドは多くのサポが来ているので、

恥ずかしい試合はできない。コスタリカがFKで先制したが、すぐに追いつく。

後半に逆転して、ポーランド今大会初勝利でドイツをあとにする。



Group B イングランド×スウェーデン   2対2  

                                                                                      

試合前は、お互いの思惑がからんだ、「大会一つまらないゲーム」

を予想していた。引き分ければ、めでたくイングランド1位通過。

スウェーデンは、決勝トーナメント進出だからね。

でも、思いのほかおもしろいゲームだった。スウェーデンはしぶとい。

終わってみればお約束の引き分けで、イングランドは1位通過。

しかし、FWが(特にルーニー)が点を取れなかったのが心配だ。
また、オーウェンのあの崩れ方は、おそらくもう続行不可能であろう。

優勝を目指すイングランドにとってこれは厳しいといわざるをえない。


                                                                                   

Group B パラグアイ×トリニダード・トバゴ   2対0


トバゴは勝てばまだチャンスがあるのだが、前半にパラグアイに

決められてしまう。当然、スウェーデンベンチにはこの情報がいく。

だからこそ、なにがなんでも先制点を取らねばならなかった。

会場が静かなことがなんとも不気味であった。

トリニダード・トバゴは結局1点もあげられずドイツをあとにした。

W杯のつぶやき⑪ 11日目

Group G トーゴ×スイス   0対2

                                   

今回はしっかりとトーゴの国歌がかかって良かった。

しかし、100円ショップの閉店を知らせる音楽みたいだ。(笑)

それにひきかえ、スイス国歌のなんという美しい調べ。マジで気に入った。

国歌ももちろんだが、代表チームもバランスのいいグッド・チーム。

センデロスを中心にした統率のとれた守備陣。

カバニャス、バルネッタなどの中盤もしっかりしてるし、FWのフレイも

しっかりと仕事をした。なによりも終了間際のビューティフルゴールが

素晴らしかった。この2点目ゴールはとてもとても大きい。

得失点差によりスイスは韓国に引き分けでも予選突破確定。

フランスは2点差以上つけて勝てば文句なしに突破。

俄然韓国が厳しくなってきたが、ジダンが欠場の今のフランスが2点差以上

をつけられるか?いやいや見逃せません。このグループの最終戦は。

トーゴよ。。さようなら・・・



Group H ウクライナ×サウジアラビア  4対0


「勝ちたい!!」という物凄い気迫がウクライナには最初から滲み出ていた。

特に1点目。何が何でも入れてやるという気迫。もう技術云々ではないよね。

祖国の英雄といわれるブロヒン監督のすさまじいガッツポーズが

「ワールドカップで勝利したい」という気持ちを表現していた。

これはサウジは勝てるわけはありません。日本が戦っても無理だな。

中東のサウジにとって雨のコンディションという不運もあったが、

チュニジア戦のときのような戦う気持ちが伝わってこなかった。

初ゴールのシェフチェンコはうれしそうだった。4点目のアシストは

「これぞFWのアシスト」というお手本のようだった。交代してピッチを去る時、

サポーター席に向かって2回胸をポーンと叩いて鼓舞したシーンが、

むちゃくちゃかっこよくてすごく感動した。 いいなぁ・・最高だった。

初戦の失点を全て取り戻す素晴らしいウクライナの戦いであった。



Group H スペイン×チュニジア  3対1

                                               

先日スペインが好きじゃないって書いたけど、これはスペイン(人)に対する

個人的感情であって、スペインのフットボルが嫌いなわけじゃない。

しかし、スペインの楽勝だと思われたこのゲーム。まさかチュニジアが

先制するとは思わなんだ。それにしてもチュニジアのジャジリという

選手はいいなぁ。ああいうストライカーが日本に欲しい。

あれほど初戦にいい攻撃したスペインでも、思わぬ先制を許すと

こうなるのか・・・ というほど前半は機能せず。

ここで、監督の出番ですよ。交代の采配ですよ。でも、やっぱり、

スペインの選手はすごいよ。なにしろ交代選手がすごいんだもの。

選手層の厚さといえばそれまでだけど、ここが日本と違うところ。

特に、アーセナルのセスク。凄い選手なのに19歳ですよ。

で、代わった連中がしっかり仕事をして、ラウルが同点ゴール。

こうなると、もうスペインの勝ちです。フェルナンド・トーレスの

逆転ゴールは素晴らしかった。GKかわして右足のアウトサイド。

(右足アウト・・・トラウマや)  「スペインは優勝しない!」なんて

えらそうに書いてしまったけど、訂正。。今回はひょっとするかも・・・

W杯のつぶやき⑩ 10日目

Group F 日本×クロアチア  0対0


この試合の記事を書くのは難しい・・・

「よく勝ち点1を取れたな」 というのが私の最初の率直な感想であった。

試合後すぐに私が思ったことは、「勝てる試合ではなかった・・」 である。

柳沢の痛恨のミスを嘆く人も多いが、「外すほうがおかしいシュート」

が決まっているなら、そもそもオーストラリアにも勝っているだろう。

でも、あのシーン、各国メディアで酷評されてるらしい・・・ たしかに、

まかり間違っても、全世界の中で選ばれた32カ国のFWのひとり。

弁解の余地は無いかな。


今回、自分なりにW杯関連を検索してたどり着いたいろんな方の

サイトを含め、この試合の感想をひととおり見たが、全ての人が、

怒りに満ちた口調で、「勝てる試合を落とした」と書いていた。

時間をおいてあらためて考えれば、ほんとうにその通りだと思う。

終盤のプレーの消極さを責めるのは、あの状況下ではあまりにも

酷な話ではあるのだが、日本は勝ち点3とることが条件だったはずだ。

だからこそ、なにがなんでも勝たなければならなかった。

「勝てる試合」を落としたのか、そもそも「勝てる試合ではなかった」のか。

結果論でしかないのだが、【とにかく「勝つこと」はできなかった】

という事実だけが残った。

                                              

ただ、これだけは言いたい。

ワールドカップの舞台で、それもヨーロッパの会場でヨーロッパのチームに

引き分けるというのは、これはものすごい事なのだ。

(私は、正直言って、自国開催があまりにも早すぎたと思っている)                                           

ワールドカップ・フリークとして、クロアチアも日本も熱い戦いを

してくれたことに対しては、素直にエールを送りたい。

自分は、【ワールドカップに出場している、「日本代表」】が好きであるが、

【日本代表が出場している、ワールドカップという「祝祭」】

それ自体が好きなのだ。 と認識した日でもあった。

                                        

                                             

Group F ブラジル×オーストラリア  2対0


アルゼンチンのようなブラジルの圧勝を期待していたのだが・・・

いらいらいらいらいらいら・・・するゲームであった。

おかげで、眼がパッチリさえてしまいましたよ。

まあ、優勝目指しているチームの2戦目はこんなもんかなあ。

あきらかに全力疾走というよりも力を幾分抜いた戦い方であったが、

しっかりと勝ちを拾って最終戦またずに予選突破するところはさすが。

「ワールドカップは決勝トーナメントからね♪」 と言わんばかりである。

アドリアーノはきっつい一発を決めてくれたので、これから調子を上げて

いくだろうけど、逆にロナウドは一体どうしちゃったんだろう。

ここぞというときの動物的なスピードが全くみえないし、シュートポイントも

微妙にずれているし。ブラジル国内のメディアの反応はいかに・・

オーストラリアはやっぱりグッドチームである。終了間際まで引き分けの

可能性もあったし。最終戦のクロアチア戦が楽しみだ。

同時進行なのでもう一台テレビを買いたいくらい。ブラジルは最終戦に

ロナウジーニョが果たして出場してくれるのだろうか? 

Group G フランス×韓国  1対1


すごい!!テーハミングッ!! 

韓国代表はだいっ嫌いなんだけど(笑)、今日は素直に感動した!!

多分に運もあったが、なにより、最後まであきらめないという闘争心。

たった一度のチャンスを決めるパクチソン(マンチェスターユナイテッド)

(一方、たった一度の大チャンスを決められない柳沢・・・)

これが、6大会連続7回出場の歴史と伝統のなせる技か。 日本にとって、

ことワールドカップにおいては、まだまだ韓国は追い抜けない存在だ。

そんな韓国にしたって、前回のトーゴ戦の勝利が、自国開催を除く

はじめてのワールドカップ勝利だったのである。いわんや~である。

                                          

一方のフランスには、はっきりいって失望した。

前半に審判のミスで1点損しているとはいえ、フランスの特徴である

流れるようなプレーは影をひそめていた。ジダンも往年の輝きがなく、

アンリのゴールだって 狙ったプレーではなく、たまたま前に来ただけ。

おまけにジダンはイエローカードもらって大事なトーゴ戦欠場。

監督の顔も見ずに控え室に消えていった。。

終了後のフランス選手のふてくされた顔が印象的だった。

最終戦のトーゴに勝てば決勝トーナメント進出であるが、

こんな調子では優勝はおろか、ベスト8も厳しいのではないだろうか。

とにもかくにも、今日のトーゴ×スイスの試合が楽しみになってきた。

W杯のつぶやき⑨ 9日目

Group D ポルトガル×イラン   2対0

イランという国はそんなでもないが、イランのフットボールは好きだ。

逆に、ポルトガルやスペインがなぜか好きになれないんだよね。

完全な偏見ですが、実のところ、個人的な理由もあるわけなんだけどね。

ということで、偏見ありありの私は、イランびいきだったのだが・・・

後半18分まではイランは素晴らしかったと思う。そんな必死の戦いを

一人の男、デコに砕かれる。それにしてもデコちゃんのシュートは

もの凄かった。。これでもうノーチャンス。で、C・ロナルドのPKでとどめ。

でも、やっぱりレベルが違いすぎです。アジアの雄の一国、イランをしても

これだけの差なんですから・・・まるで18日の試合の予習のような、、、

いかんいかん!! 



Group E チェコ×ガーナ    0対2


前回のチェコはスペクタクルだったんで、この試合も

チェコの圧勝なんだろうなぁ・・・と思っていたら、なんのなんの。

ガーナ強い!!  キーパのスーパーセーブがなければ5対0でも

おかしくなかった。それにしても、出鼻をくじかれた開始1分の失点と

後半開始のネドベドのオフサイドとその後の退場が痛かった。

しかし、ガーナのややムラがあるが厚みのある攻撃、鋭い振りのシュート。

今回のアフリカのチームの中で個人的に一番好みのチームかもしれない。

一方のチェコは、最終戦がイタリア。いやいや厳しくなってきたなぁ・・・

でも、グループAからDまでは既に勝ち抜けが決まったようなものなので、

このグループEには最後まで楽しませて欲しい。



Group E イタリア×アメリカ   1対1


イタリアとアメリカの国歌を聴いていて思ったんだが、「星条旗よ永遠なれ」

は演奏よりも独唱に向いているような気がする。事実、アメリカの4大スポーツ

の試合前などでは誰かしらが歌っているものね。 

逆に、「君が代」は独唱に向いていないと思う。最近、日本代表の試合前など

では歌手が独唱しているが、日本はアメリカのマネはしないほうがいい。


それにしても、違った意味でむちゃくちゃおもしろいゲームだった。

アメリカは9人になったにもかかわらず、まるで12人いるかのような

前方からのプレッシング。「ヤンキー魂ここにあり!」というような闘争心で

すごく感動した。こんなにアメリカ代表は凄い戦いをしているのに、

アメリカ国内ではまるで興味なし・・・。アメリカは今はNBAのファイナルでしょ。

俺もアメリカ人だったら、NBAファイナルしか見ないと思うが・・・(笑)

何故USAが「サッカー不毛の地なのか?」ということを書き始めたら、

チベットの独立問題までを絡めて長い論文が書けるが(笑)。まあいいや。


一方のイタリア・・・。国内のカルチョ問題を引きずるかのような混乱ぶり。

しかし、ザッカルドのオウンゴールは、長いカルチョの歴史でもありえなかった

DFチョンボだったと思う。かわいそうに、ザッカルドは顔面蒼白だったし・・・

おまけに、その後のデロッシの見事な肘鉄炸裂の退場。この2つのシーンは、

おそらく国内のメディアで300回以上は繰り返しリプレーされるであろう。

そういう国ですから、イタリアって。(笑) 結局、9人のヤンキー連中を

崩せなかった体たらくぶりだったが、とにもかくにも勝ち点1をゲットして

最終戦引き分け以上なら決勝トーナメント進出。いつの時代でも、

イタリアは進み方がこのようにドタバタだから、大好きなんだけどね。俺は。

W杯のつぶやき⑧ 8日目

Group C アルゼンチン×セルビア・モンテネグロ    6対0

今日のアルゼンチンに勝てる国はおそらくないであろう。

強豪国のセルビア相手に怒涛の6得点。特に2点目は、

今までの中での、というより大会のベストゴールかもしれない。

点差が開いてからの登場であったが、メッシがこれ以上ない

最高のデビューであった。  とにかく凄すぎ・・・

優勝候補筆頭に躍り出る。しかし、グループりーグからこんなに

調子がいいのも考えものだ。チャンピオンズ・リーグのときの

ビジャレアルのように、リケルメがPK失敗で敗退・・・

ってのも考えられるからね。。



Group C オランダ×コートジボアール   2対1


どちらもチームカラーが同じなので会場はオレンジ一色。

スウェーデンもそうなんだけど、スタジアム内のオランダサポーターは

何故かいつの時代でも品がよい感じがする。おそらく、たちの悪い連中は

会場の外で馬鹿やってるんだろう。オランダのフーリガンも悪い奴は

むちゃくちゃだからね。試合は、オランダが前半に入れた素晴らしい

ゴールの2点を、なんとか守りきった。終盤は終始守り一辺倒だった

オランダを最後まで崩せなかったわけだが、さすがにあそこまで

守られると、なかなか点が入らないものである。

だからこそ、日本の終盤の3失点は「ワールドカップの舞台」としては、

考えられないことであり、各国のメディアがあきれ返ったのであろう。

コートジボワールは、確かに個々の身体能力が物凄くあって、

戦術も、しっかりしてるが、なんか、「第二フランス共和国」みたい。

なんというか、アフリカの代表チームには、戦術むちゃくちゃ、組織力ゼロ

ただただ身体能力のみでわけ分からんことするチームであって欲しい。

この結果、セルビア・モンテネグロとコートジボワールは脱落。

                                      

                                           

Group D メキシコ×アンゴラ    0対0


それにしてもメキシコサポーターは気合入っていて凄いっす。

ハノーファーの街を占拠しているらしい。生活苦しいはずなのに・・・

人生かけているなぁ。。おまけに代表チームは歴史と伝統に育まれた

「メヒコスタイル」を崩さない。だからメヒコは好きなのよ!!

結果はスコアレス・ドロー。しかし、今日の試合のなかで一番白熱した

ベストゲームだった。中南米の国とアフリカの国のガチンコ真剣勝負。

「やっぱりワールドカップって凄いなぁ」と思わせてくれるゲームだった。

この試合を生中継で観た人は少ないと思うが、「勝ち点1」を取ることが

いかに難しいことなのか・・・というのが本当によくわかる試合だった。

あらためて言うが、「自国開催」の勝ち点なんて、全くもって参考にならん。

とにかく、ヤパンは残り2試合でなんとしても勝ち点を取って欲しい。

W杯のつぶやき⑦ 7日目

Group A コスタリカ×エクアドル 3対0


どちらも勝ちにいきたい試合のため、最初からフルスロットル。

幸い今日は幾分気温が低いためか、両チームとも積極的で

とてもおもしろい。しかし、コスタリカは守備が良くないなぁ。

案の定エクアドルに先制される。エクアドルのクロスの精度がイイ。

よって、前半にもかかわらずコスタリカはFWを一枚増やす。

代わった選手はサボリオ。 サボリオ? サボり男・・って今の俺だ(苦笑)

そのサボり男ちゃん。クロスバーに当てた1本以外はほとんど仕事せず。

後半のデルガドの二アサイドへの「ドスン!!」 でもう勝負あり。

これでグループAは、コスタリカとポーランドの脱落決定。。



Group B イングランド×トリニダード・トバゴ   2対0


上川主審が、前回の試合を認められて2度目の笛。よかったね。

イングランドは勝てば決勝トーナメントに進めるのに、

なかなかゴールが割れず。前半はクラウチがブレーキ。枠に入れろっーの。

なんとか後半の終盤に、奴のヘディングが決まったが、これは途中交代で

右にレノンが入ってドリブルで仕掛けまくったため、後ろのベッカムが

フリーになり、結果的にベッカムの絶妙のクロスからの得点だった。

結果論だが、ここでも監督采配がでた。トリニダード・トバゴは、

残念ながらカウンターの切れ・精度がいまひとつだったかな。

ルーニーは久しぶりのフィールドだから、まああんなものでしょう。

とにもかくにも、イングランドは決勝トーナメント進出決定。




Group B スウェーデン×パラグアイ   1対0


とても楽しみにしていたカード。にもかかわらず、大雨で衛星放送が

ところどころうまく見えず。仕方ないからハイビジョンでも改めて見直す。

ベルリン・オリンピア・シュタディオンは、まっ黄・黄のスウェーデンホーム。

攻めるスウェーデンに対して堅守のパラグアイ。予想どおりの展開。

どちらも絶対に勝ちたい! でも負けた時点で終了・・ このため

非常にじりじりとした展開になる。通常のゲームだったらつまらない

試合かもしれないが、上記のような状況のため、非常にテンションが

高い好ゲームだったと思う。しかし、パラグアイはいつ見ても守備がよく、

当たりの強い、渋いチームだ。さすが南米でもまれているだけはある。

それだけに、最後の最後まで0点で抑えて欲しかった。

この結果により、トリニダード・トバゴの戦力を考えれば、

グループBの最終戦は消化ゲームになってしまった感がある。