ボールペンと一口に言っても、現在は本当にたくさんの種類が出ています。
そこで、今回はそのボールペンについて書いていきます。
店頭の筆記具のほんの一部です
![左上矢印](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/244.gif)
ボールペンの種類は大まかに言うと3種類に分けられます。
1、油性ボールペン=一番一般的に使われているボールペンです。
2、水性ボールペン=油性に比べると軽い筆圧で濃く書く事ができます。
3、ゲルインクボールペン=油性と水性の特徴をあわせ持っています。
ボールペンのインクというのは、溶剤や色素などからできています。
色素などを溶かし込む溶剤が「油」の場合は「油性」、「水」の場合「水性」と区分されます。
色素には、「染料」と「顔料」の2種類があります。
特徴
油性= 手軽で実用性の高いボールペンです。揮発・乾燥に強く書いた文字が変質しにくい。
筆記距離が長く、また複写伝票に最適です。水性やゲルインクに比べると、やや書き味が重くなります。
インク素材=色素(染料or顔料)+溶剤(油)+樹脂
水性=軽い筆圧で、濃くきれいな文字を書くことができます。インクが紙に浸透し筆跡になるので、油性に比べるとややにじみやすい性質がありますが、乾いてしまえば水でにじむ事はほとんどありません。また複写伝票には向きません。
油性に比べて書き味がなめらかです。
インク素材=色素(染料or顔料)+水
ゲルインク= 水性インキにゲル化剤を加えることで粘度が高く、筆記時には水性ボールペン並みに粘度が低くなるという特性を持ったボールペンです。耐水性があり、軽い筆圧で濃くきれいな文字を書くことができ、にじみも少ないという特長を持ちます。油性に比べて書き味がなめらかです。
インク素材=色素(染料or顔料)+水+ゲル化剤
ボールペンで急に書けなくなってしまった事はありませんか?
いろいろな理由が考えられますが、主なものを上げてみます。
1、インクの逆流=・ボールペンのインクはインク自身の重さ(重力)でペン先に流れていきます。
このため、ペン先を下に向けないで書く(例えば壁にかけたカレンダーや手に持った手帳に書く)
とペンの中に空気を巻き込み、ペン先とインクが離れてしまい書けなくなってしまいます。
インクの中に入った空気をペン先から出すには、ペンの後ろからペン先へ向けて、インクが噴き出すほどの強い圧力が必要なので、振ったり温めたりしても書けるようにはなりません。
2、ペン先の破損=ペン先というのは一見丈夫そうに見えますが、薄い金属のパイプの先にボールが組みつけられた非常にデリケートな構造になっています。そのため、ペン先で物を突いたり、
ペン先から床に落したりするとペン先は簡単に傷ついてしまいます。
そのためにボールが均一に回らなくなり、インクが出なくなってしまいます。
3、ペン先に紙粉などが入った場合=感熱紙やFAX用紙のように、表面がコーティング加工された紙に筆記した場合、ペン先によって削り取られたコーティング材(紙粉)が先端内部に
巻き込まれたり、挟み込まれたりして書けなくなる場合があります。また、普通紙でも筆圧が強かったり、ペン先でひっかくような書き方をする等紙の表面の紙粉を巻き込んだり挟み
込んだりして書けなくなる場合があります。
解決策
1、インクの逆流の場合=加圧式ボールペンを使う=これは、上向きに筆記をしてもペン先が空気を巻き込まないよう、インクへ圧力をかけています。
三菱の加圧式ボールペン「パワータンク」=税込210円~
トンボの加圧式油性ボールペン「エアプレス」=税込630円~
等がございます。
2、ペン先の破損の場合=お客様ご自身で注意をするしかないと思います。
3、ペン先に紙粉などが入った場合=これもお客様ご自身で注意をするしかないと思いますが、書き方 に問題がある場合は、線が太めのペン先(大きめのボール)を使うと改善することがあります。
ボールペンについて少し分かっていただけましたでしょうか?
東急本店から徒歩1分の文房具屋さん トキワ文具店