昨晩クラスの女の子から突然電話があった
「夏休み前からずっと言おう言おうと思ってたんだけど…」
………もしや俺にも遅ればせながら春到来?
「もしよかったら…」
付き合ってください!
ではなく文化祭の装飾品のおつかいと内職を頼まれました
アッチョンプリケ!
「頼み忘れてた!すっかり頼んだ気になってた!でも帰宅部だよね?暇だよね?」
武士は食わねどなんとやらと言うので
俺も江戸時代の武士よろしく「今は親戚の子供が来てて慌ただしいけどいいよ」と言ってやりました
そんなわけで今日はお昼はダイソーやドンキやらを駆け巡り材料集め
そのあと家で折り紙のわッか作りに勤しんでいると
アッチョンプリケ!と姪のリンちゃん登場
女子に張った見栄もあながち嘘でもなく今我が家には兄家族が帰省中
兄夫婦の一人娘であるこの幼稚園児は俺になついている
不覚ながら俺と兄は激似でリンちゃんは超お父さんっ子らしい
ちっちゃいお父さんとか思ってないかまじで心配
リンちゃんはお父さん直伝の「アッチョンプリケ」が最近のお気に入りでずーっと言っている
「リンもやりたい」
ここでこの折り紙をリンちゃんにあげたら横領になるのだろうかと思いつつ赤いツヤツヤ光る紙をあげると
「ねずみ色がいい」
意外に趣味渋いんすね……
俺の仕事は折り紙のわっかを繋げて首にかけられるでかいわっかを作ること
そんなもん作って何に使うんだろう
俺のクラスの出し物占い喫茶なのに…
いい運勢だった人に「おめでとうございます!」ってかけんのかな
そんなことを思いながら受注したわっかを作ってると
灰色の折り紙をぐちゃぐちゃにまるめてカスカスにしていたリンちゃんがそのゴミ目前の作品と引き換えに俺のでかいわっかを要求してきた
というか俺の手にそのゴミを押し付けてわっかを数本首にかけるとリンちゃん逃走
そして逃走のスリルにアドレナリン出まくりのリンちゃんは何もないところでスライディング転倒をかます
家の人たちは集まってきてびっくり
クシャッとなった折り紙のわっかを首にグルグル巻いてグジャグジャに泣いている
なかなか泣き止まないから残っていたわっかを二本あげたら喜んでました
こうして
結局一からわっかをまた作ることに
どうせ暇だからいいさ
ああ帰宅部でよかった!
それよりもやっぱりリンちゃんで消費した折り紙は自腹……か
お金……なくなっちゃうな
アッチョンプリケ…