「そりぁ、計画はそうだったさ。だが来週まで延ばすことにしたんだ」
彼女は不審な様子でスパイダーの顔を凝っと見詰めた。女と云うものは堅い殼を[#「堅い殼を」はママ]透して皮の下まで見抜く不思議な力を持っているものだ。彼は彼女に凝視されていると何だか気味悪くなって来た。
「ええ、よくってよ」彼女は皮肉に云った。
「そんな嘘なんか、聞きたくないわ。ほんとに仕事は何うだったの?
「しらばっくれなくてもいいだろう」彼は不機嫌な声で云いながら巻煙草に火を点けた。
「お前達は、皆んな知ってるんじゃないか――」
スパイダーに取ってはそれだけでも充分だった。
彫像が楽に持運びが出来る程の大きさなのを見てとると、彼は安心してにやりと微笑した。それは床から五
よく見ると鉢の中の金魚は拵え物だった。