映画、家族ゲームを見た! | トッキーのパチンコ時々スロット

トッキーのパチンコ時々スロット

パチンコ、スロット収支などが中心です。一応、看護師をしてます。

久しぶりに映画を見ましたよ。スマートフォンでですが…。以前から見たかった森田芳光の家族ゲームです。最近はこれ、ドラマ化されたんでしょ?そちらは未見です。
photo:01



話ですけど、映画は83年に公開されたものです。父親、母親、高校生の優秀な兄、中学生のダメな弟の4人家族。

まず冒頭でこの映画の1番有名なシーンが出てきます。長いテーブルに一直線に並び、ご飯を食べる家族。別に反対側にテレビがあるというわけではなく、ガチャガチャと食器の音だけが聞こえます。

お互い家族でありながら、何を考えているのか知らず、誰とも向き合っていないということが分かります。家では本音は言わない、隠す場所であると。父親は重要な用事があるときは、車に呼び出し、そこで本音を語ります。

80年代はどんな時代だったのでしょうか?出てくる男というか、大人はコワイ人ばかりでした。

まだ男、大人に絶対的権力があった時代から、思春期の少年とのパワーバランスがひっくり返るくらいの時代ですかね?

映画の中でバット殺人という言葉が2度ほど出てきます。父親は家庭内ではまだ父親の威厳を出しながらも、子供に直接言うことができず、母親や家庭教師を使い、子供をただ勉強させようとします。おれが言うとバットでやられる…と車で言っていました。

母親は父親に気を使うものの、学校での進路相談など、うまくいかないことは家庭教師に押し付けます。

長男は優秀な高校生。しかし、自分のやりたいことがあるのに、親から聞いてもらえず、学校にさぼりがちになってしまいます。

次男は落ちこぼれ、いじめられてる中学生。長男の優秀な高校に入るために、家庭教師を雇ってもらい、勉強します。家庭教師に勉強だけでなく、悩んでいたケンカの勝ち方も教えてもらい、人間的に成長します。

家庭教師。見終わってから知ったのですが、松田優作‼はっきり言って男前ではないですが、うん、人気あるの分かるわぁ。誰も家族と向き合わず、責任のある問題は家庭教師に丸投げ。ラストは一直線のテーブルでは、お互い何をやっているのか分からず…。最後は家庭教師がとんでもない行動に出ます。

これ、一気に見ちゃいました。面白かったですよ。ジャンル的にはブラックコメディになるみたいです。

実は1番、印象に残ったのは、学校の先生です。テストも悪い順に返し、くしゃくしゃにして、校庭に投げ、取ってこーい‼です。

でもこういうの本当にあったんじゃないかな?ぼくは33歳ですが、小学校の時はギリギリ殴るなどする先生はいましたもんね。

テストはベスト5を貼り出したり、席替えでは好きな人、嫌いな人をアンケートで先生が集め、教科書や宿題を忘れるとゲンコツする先生もいました。

今では考えられないですよね。

他のレビューで見たのですが、この映画に音楽はないです。いや、日常茶飯事音が意図的に入っています。

グツグツ鍋が煮える音、ガチャガチャ食器の音、そして最後のヘリコプターの音…。

最後に不自然なまでのヘリコプターの音は、これからこういう時代がやってくる、不気味な足音という解釈をしました。

では自分なりの評価です。
★8

個人的には松本人志のコントも、この映画に影響を受けてるように感じました。