日本人にとって、神さんとは....色んな説がありますが、「日本書紀」のとっぱじめに書いてあるのは「とうときもの」ということです。自然の力もとうときものであり、ご先祖さんもとうときもの。戦争でお国のために戦い命を落とした人もとうときもの。
死んだ人だけでなく、生きている人も神に祭り上げたりします。平成時代、ベイスターズの佐々木投手が、ハマの守護神、ハマの大魔神とて、大魔神社まで作っていた。シャレにしても日本人の宗教感が出ておもしろい。意識してやったとも思えませんが。
道真も、ただの怨霊なら神さんにはなれなかったでしょう。生前それだけの業績を上げた故に、天神さんとて全国で祭られたと。奈良の都の長屋親王が怨霊と恐れられても神としては祭り上げられてないのと好対象です。私が知らないだけかも。
なお、長屋親王は長屋王と習った人も多いでしょうが、平城京跡の長屋親王邸宅跡で「長屋親王」と書かれた木簡が発見されたので長屋親王であったことは確かです。「日本霊異記」にも長屋親王と記されています。考えてみたら当たり前で、元明天皇の娘の吉備内親王のむこ殿、義理の息子に親王宣下しててもちっともおかしくない。
それを長屋王としたのはある種の呪いでしょう