引退ブログ
「前進」
中野真斗
32期OFリーダー、強化部長を務めましたAT中野真斗です。
まず初めに、32期Scepters一年間の活動を支えてくださったコーチ、OB、保護者、関係者のすべての方々にこの場を借りて御礼申し上げます。そして結果で恩返しをすることができず申し訳ありませんでした。
来年は二部からのスタートとなってしまいましたが今後とも変わらぬご声援の程、よろしくお願いいたします。
さて、本題に入ろうと思います。
現在卒業研究に追われているのでそれに倣って書き記そうと思います。おそらく見やすいはずです。拙い文章ですが最後まで読んでいただけると幸いです。時間がない人は次の目次のところをみて読んでください。
目次
・思い
・学び(ここ読んで)
・4年間を振り返って
・思い
11月25日の青学戦から数日が経ち後輩たちは来シーズンに向けて動き出しているでしょう。正直なところ自分自身はまだ整理がついていないです。入れ替え戦の試合もまだ見ることができていません。今年一年間リーグ戦どころか練習試合でも勝ったのは片手で収まるだけだったと思いますが、どんなに結果が悲惨でも試合の振り返りを行い、課題を見つけ練習をしてきたはずなのに怖くて見れていません。なぜ勝てなかったのだろうか、昨年度同じく昇格した法政は全学決勝まで勝ち上がり反対にリーグ戦全敗そして降格これほどまでの差が一年間でどう開いたのか自分自身考え様々な要素がありましたが、このブログでは主に気持ちやモチベーションといった心の部分について記します。
・学び
覚悟
三年生たちには一度話しましたが改めてここでこの言葉について話します。
自分自身に足りなかったのは「覚悟」これに尽きると思います。ここでいう覚悟とは何か、それは一部相手に勝てるまでの自信をつけた状態でグラウンドに立つことです。自分たちで追い込み自分自身を追い込み相手を圧倒してやるんだという気持ちにまでもっていくこと。もしかしたら勝てるかもしれない、うまくいけばなんて思ってては毎年一部にいる慶應や早稲田、日体の全日制覇を掲げている大学になんて勝てるはずがない二部と一部の大きな差はここだと思います。自分自身ができなかったこと書くのはめちゃくちゃダサいですが、それでも後輩たちには自分たちと同じ結果になってほしくないので書きます。こう書くと勝つ気がなかったと思われるかもしれませんがそうではないです。自分自身が闘ったこの一年間に後悔はないしやりきったと思えています。ただ結果が出ていない以上それまでだったということです。
信じること
これは自分がこの一年間で大きく学んだことです。自分たちの代は上級生が少なく出ている選手の大半が三年生以下で一年生も出場しているような状況でした。これは他の一部のチームや例年の一部校を見てもそうないことだったと思います。そんな状況下でチームを一つにするのは正直とても悩んだ部分が多かったです。今までの野球部だった経験を踏まえると各学年に20人弱の人数がいて同級生での団結があればなんとかなっていても、今年はそうではありませんでした。同級生であれば強くいってもぶつかり合っても何とかなるような関係でも、後輩や特に二つも三つも離れているような後輩たちをどう目標に向かって進めるのかシーズンを通して悩んだことでした。そして一番うまくいったのは信じることでした。簡単なことかもしれませんが自分にとっては難しかったです。なぜなら、一つ下ならミスしても仕方がない、自分が一つ下だったらできないかもしれないと思い、遠慮から期待をしないというより、ミスをさせないというネガティブな思考にいつの間にかなっていました。やはりそれだと余計に後輩たちはやりにくいし逆にミスが脳裏によぎりポジティブなプレーにつながっていませんでした。そのために、まずどんなプレーをしてもポジティブにうまくいけばほめるコミュニケーションを増やす、こんな簡単な意識を変えるだけでオフェンスはすごく変わっていったと思います。自分にとっても素直についてきてくれた後輩には感謝しています。
言語化
これは自分たちの代が少なくおそらくオフェンスリーダーになるだろうと分かった二年の時に始めた取り組みでした。
インスタのアカウント「チビパネル(@verb_alization)」ユーザーネームのverbalizationは言語化という意味です。チビパネルはロブパネルのもじりです。
自分はプレーを言語化し説明するのが苦手でリーダーや先輩になり伝え発信するための解決策として行っていました。そのおかげかプレーに関して仕組みを理解することはできたし、自分のプレーにもなぜそうしたのか根拠を持つことができました。
自分なりの解釈で書いているので正誤はあると思いますが、1プレイヤーの意見として参考になれば幸いです。このアカウントがフォローしている人は役立つアカウントやマイナーな良いアカウントもあるのでぜひ見てみてください。
当たり前は当たり前ではない
自分が四年間を通して意識してきたことがあります。それは、ボールアップです。これは野球をしていたころから必ず自らやるようにしていました。すごく当たり前なことですが東海の選手はできない人、やらない人が多いように感じます。スタッフがやってくれるのが当たり前ではありません。誰かがやってくれるだろうではありません。自分自身、選手一人ひとりが当たり前にやることです。ボールアップだけではないです。グラメ、ゴールの組み立てなど準備や片付けできることはたくさんあります。
自分がこだわっていた理由を書きます。練習の積み重ねもそうですが、準備や片付けも積み重ねだと思っています。毎日当たり前のことを当たり前にやる、この積み重ねは大事な試合や競ったプレーで必ず見方をしてくれます。些細なことですが後輩たちには意識してほしいなと思います。(岳には徹底的にボールアップだけは叩き込んだので巻き込んでいってください。)
・四年間を振り返って
今年の四年の代はコロナをなしにしては語れません。大学入学と同時にコロナが全国的に蔓延し地方出身の私が神奈川に出てきたのは一年の九月ごろでした。それと同時に何か始めようと思ってインスタを見ていたら、ラクロスを見つけ気が付いたら入部していました。それからすでに入部していた翼と壁あて三昧だったなと、活動が制限されていたためグラウンドでの活動が少なくひたすら東名高速のトンネルの下で練習していました。そのおかげでフィールドは下手だったけどパスキャだけは自信がつきこれが自分のプレーを支える原点だったと思います。だから後輩たち、壁あては大事です。
ラクロスを始めてからはほとんど実家にも帰らず年がら年中ラクロスをしていたなと思います。インスタで動画を漁りまくっていたため検索欄に表示される動画や写真はいつの間にかラクロスしか表示されなくなっていました。本当にラクロスが好きでこのスポーツに出会えて幸せだったと思います。
徐々にコロナも減っていきグラウンドの活動が増えていきましたが、増えたと思った同期もすぐにやめてしまい、気づけば選手4人スタッフ3人と寂しい人数になってました。同期がたくさんいることは幸せなことだし当たり前のことではありません。本当に大事にしてほしいなと思います。
ただ、この七人だったから続けてこられたのかなと終わった今では思っています。少ない少ない、きついきついといいながらも後輩やコーチ、OBの方にも支えられ何とか一年間やってくることができました。支えてくださった方々本当にありがとうございました。
同期へ
雄一郎
雄一郎ほど機械的な奴は今まで本当に会ったことがありません。試合後に自主練して動画見返していたら寝て朝になっていたなんて話は今後聞くことはないと思います。三年からは保土谷に通い続け免許取りそびれるのも後にはいないと思います。そんな努力の化け物雄一郎がいたから一部昇格を味わえたし、負けてられないと思えました。
凌佑
同じオフェンスで一番強くいったなと思います。同期のオフェンスに凌佑しかいなかったこともあり、すごくやりにくかったかなと思います。それでも後輩たちをうまくまとめてくれて助かる部分も多かったです。いろいろあったけど一番感謝しているのはリーグ戦期間中に自分がメンタル的にきつくなり部活に出ることができなくなった時に、後輩引き連れて家の窓から入ってきて一緒に動画見てくれたことです。あのとき無理やりでも話に来てくれたから部活に戻れたし本当にありがとう。
葉月
今年一年間本当に頑張っていたなと思います。朝練に泊まり込みで必ずきて毎回アップをやってくれ、言語化が苦手でもどうにか伝えようとしている姿はみんな気づいていたと思います。通いで大変だったと思うけどありがとう。結果で返せなくてごめん。
琴音
色々な熱量の差やTR,スタッフの価値観で苦労したと思います。それでも会計やインスタのアカウント運用、後輩育成見えない部分でたくさん動いてくれてありがとう。仕事量は半端なく多かったと思うけど琴音がいたから部が回っていたし後輩たちもついてきてくれたと思います。選手目線で話すことが個人的には多く、ぶつかることも多かったけどフィールドの話はとても助かることが多かったです。プレーで恩返しができずごめん。
璃咲
4年のMGとしてはただ一人とても大変だったと思うけどお母さん的な存在でチームを支えてくれていたと思います。常に言っていたMGという明確な仕事がない中でどう存在価値を生み出すのか悩みに悩んだ4年間だったのかなと。それでもベンチから出す璃咲の声や存在は唯一無二で誰にも変わることはできなかったしチームに安心感を与えられていたしチームの力になっていました。勝って喜ばすことができずごめん。
翼
一番お世話になりました。この一年間は本当に迷惑かけたと思います。自分が一番支えないといけない立場なのに頼ってばかりで一人苦しい思いをさせてごめん。自分が生きてきた中でこんなすごいやつにあったのは初めてでした。常に自分にベクトルを向け課題に対して行動し続ける、これこそリーダーだと尊敬してました。主将という立場でいろんな意見をまとめあげ32期を繋いでこれたのは翼の努力のほかにはないと思います。
4年間を通しても常に一歩前に翼がいて追い越そうと必死にもがいたし翼がいたから4年間やってこれました。本当にありがとう。
後輩へ
一年間本当に苦しいシーズンだったと思います。もっと勝って喜びたかった。笑って終わりたかった。それでもあのメンバーでもがきながら闘った一年間は幸せだったし、クソガキばかりの後輩だったけどかわいい後輩たちとラクロスをした日々は一生の財産になりました。三年生には一部の舞台で戦わさせてあげられなくてごめんなさい。伝えたいことはすべて書きました。この32期シーズンで味わった悔しさを33期では晴らしてください。そして一部の舞台に返り咲いてください。勝って笑っている姿を来年OBとして見に行きます。革命を起こす姿楽しみにしています。応援しています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
このブログは後輩たち、未来のSceptersに少しでも繋がればいいなと思い綴りました。誰かの前進する一歩に繋がること期待します。
中野真斗