「抗議活動」の主催者たちは。2011年9月に約1000人を集めて花王本社前(東京中央区)でデモを行った。私はこの時も現場に足を運んでいる。
デモの主体は女性たちだった。
「フジの偏向放送に協力するな」といったシュプレヒコールに紛れて、エプロン姿の女性から「合成洗剤を売るな」「下請けいじめをやめろ」といった声まで上がった。まるで消費者運動である。日の丸をシャモジに持ち替えれば、まるで全盛期の主婦連(主婦連合会)だ。
傍目には滑稽としかいいようのないデモであったが、実は急所を突いている。メディアにとってスポンサーをイジられるのは、最大の恐怖である。何よりも避けたい事態だ。
こうして締め上げられたフジテレビは、何事もなかったように装いながら、軌道修正を図っていく。
気がつけばフジ地上波から還流ドラマは姿を消し、しかし、「ぼくら」の信頼を取り戻すこともできず、おまけに韓流ファンまで失った。