知人からおすすめされた本を読んでみました音譜

 

メンタリストDaiGo著

『悩む力 天才にすら勝てる考え方「クリティカル・シンキング」』(きずな出版)

 

DaiGoさんはもちろん知っていますが、彼の本を読むのは初めて。

なぜかというと、大学、大学院と心理学を学んできて、心理関係の仕事をし続けて十数年。

 

学校や学会で学ぶ心理学が正統派!それ以外は邪道!

 

そんなプライドが邪魔をして。

でもテレビでみたり、こっそりYouTubeを視聴したりして、邪道だ!と思いながらも考え方を取り入れてみたり…してましたてへぺろ

 

簡単にいうと、DaiGoさんはすごいと思うし、勉強になるし、邪道だといいながら好きなんですね照れ

 

ということで、初めてのDaiGo本を読んでみた感想をシェア。

 

 

まずクリティカル・シンキングとは「批判的思考」のこと。

 

DaiGo曰く「人の思考には偏りがあるものだ、という前提を踏まえたうえで、あらゆる仮説を立て、根拠をデータで証明し、具体的なゴールに向かって最適解を探し続け、できる限り偏りのない主張を構築していく作業のこと」。

 

どういうことかというと、人から聞いたこと、SNSなどから入る情報を鵜呑みにしないで、「本当に正しい?」と疑問を持って、思考していくこと。

 

なぜクリティカル・シンキングが必要なのかというと

①キャリアの成功に役に立つ

②ものごとを決めるのがうまくなる

③自分をよく理解できるようになる

④未来を予測しやすくなる

⑤コミュニケーションがうまくなる

⑥嫌な気分を軽くしてくれる

⑦フェイクニュースにだまされなくなる

⑧発想力が広くなる

 

こんな効果があるそうです。

 

さらに、数学、音楽などの生まれつきの才能をもった天才を出し抜く方法が、「クリティカル・シンキング」だというのです。

 

このDaiGoさんの主張をそのまま鵜呑みにしては、「クリティカル・シンキング」をもたない、ただの他人の情報に操作されている人になりますが…泣

 

この効果と主張は、自分自身の経験、十数年のカウンセリング経験から実感として納得できます。

そして、私が仕事の中でもクライアントさんに伝え続けてきたことでもあります。

 

たとえば

クライアント:「私は何をしてもダメな人間なんです…」

 

という方は、うまくいかなかった経験、失敗談ありとあらゆる情報を話してきます。

 

それを鵜呑みにすると「ああ、なんて不幸な人生なんだ…かわいそうに…」です。

でもクリティカル・シンキングで聞いていると、

 

「本当にそんな悪い出来事しかないのかな」

「人生〇十年の間に、嬉しかったこと、うまくいったことの一つはあるんじゃないかな」

「そもそもなんでこの人はダメな人間だと思いこんでいるのかな」

「この人にとってのすごい人間、ダメな人間の定義はなんなのかな?」

 

とあらゆる疑問がでてきます。

 

それらの疑問を丁寧に掘り下げて聞いていくと、ネガティブな情報に隠れていたポジティブな面が見えてきます。

すると、ポジティブな面を発見できたことでクライアントの気持ちは変わりますし、二人の間のコミュニケーションも変わります。

 

これは認知行動療法(CBT)でも使われている技法で認知再構成法といいます。

CBTでは、自分の思考が100%正しいのか、他の考えはないのかと自分の思考を疑う習慣をつけ、自分にクリティカル・シンキングができるようにしていきます。そして自分を客観的にみるようにしていきます。

 

これが他人に対してできるようになると、相手が気づいていないことを気づかせるかもしれないし、思い込みから抜け出してクリエイティブな発想を促すことができるかもしれません。

 

つまり話をきくのが上手になります。

話をきくのが上手になると相手から信頼されるようになります。

 

コツは、事実と主観をわけること。

「同僚を食事に誘ったのに断られた。僕は嫌われている」

 

よくありそうなことですが、ここでは「食事を断られた」という事実に「嫌われている」という主観的な思考がされています。

 

「食事を断られた=嫌われている」というのは100%正しいでしょうか。

同僚は忙しかったのかもしれない、他人には言えない家庭の事情があったのかもしれない、体調が悪かったのかもしれない…いろんな可能性が考えられます。そしてそう思った根拠を探します。

 

他の可能性を考えられると、僕は嫌われているという確信度100が70に下がって、「もしかしたら忙しかったのかもしれない」という考えの確信度が0から20にあがるかもしれません。

 

同時に落ち込んでいた気分が、少し軽減することもあるでしょう。

 

こんなふうに自分の考えにも、外から入ってくる情報に対してもクリティカル・シンキングができるようになると、自分の感情に振り回されなくなるし、情報にも振り回されなくなります。

 

特に不安なとき焦っている時などネガティブな感情が強い時は極端な考えをしていることがあります。

同時に極端な考えを信じやすい時でもあるので要注意です。

 

DaiGoさんの話に戻すと、クリティカル・シンキングをもつには、考えをどんどん掘り下げていくソクラテス式問答を使いましょうということです。

 

ソクラテス式問答とは、「なぜ」「なにが」「本当に?」といった質問を繰り返すことで考えの矛盾に気づいたり、深い洞察を得ていく質問です。

 

他にもクリティカル・シンキングを高めていくトレーニングの仕方が紹介されています。

たくさんあるのでここでの紹介は省略。

 

DaiGoさんは挙げていませんが、私の考えるクリティカル・シンキングのメリットは

 

【他人の考えを冷静に聞けるようになる】ことだと思っています。

 

世の中にはいろんな考えの人がいて、みんなが自分の考えを正しいと思っています。

でも自分の考えを疑う習慣をつけると、いろんな考えがみえてきます。自分の中にいろんな考えがあることがわかると、他人の考えも一つの考えとして冷静に受け止めることができるようになります。

 

そしたらどちらが正しいかという議論ではなく、「なぜそう見えたのか」「自分の考えと相手の考えの違いはどうして起こっているのか」という視点をもてるようになり、より深い議論ができるようになると思います。

 

あらゆる情報と自分との間に距離を保って、冷静に眺めること。

クリティカル・シンキングを身につけると、俯瞰的に物事をみることができるようになる。

それが一番大事なんじゃないかなと思いました。

 

情報が過多な時代において、入ってくる情報をすべて鵜呑みにするのではなく、まず立ち止まるクセをつけること。

そして、どこからの情報か、誰が言っているのか、どんな事実からそう主張しているのかなど考える習慣をつけることで、不確実性の高い社会においても本質を見誤ることなくまっすぐに進んでいくために必要なものがクリティカル・シンキングなのだと思いました。

 

今回、DaiGoさんの本を読んでみて、情報を客観的にとらえることを意識しているつもりでも、やはり無意識に他人の意図した方向に流されてしまっていることに気づきました。

 

すべての情報に流されないようにすることは難しいかもしれませんが、メディアやSNSの情報によって誘導、洗脳されているかもしれないと疑って考えてみることが大事なんだと思いました。