かなり長いけど、今の想いを忘れないために。


「私って嫌われ者?」
高校生の頃、
入学してから直ぐつまづいた。

クラスで初めに仲良くなった友達を含む、女子グループのリーダー的存在の子に目をつけられたのか無視が始まり、孤立してしまった。

部活動ではソフトテニス部に入っていて、
同じタイミングで、部活のメンバーからも無視が始まった。
部室内では特に気まずい。
とても嫌な雰囲気、逃げ出したくなる。
息苦しさを感じながらやり過ごした。

小中学生の頃は
大きな体つきをからかわれたり、
上靴を隠されたりしたこともあったけど、無視されるのは初めてだった。

しかも仲良くなれると思った、
仲良くなったと思った友達に
自分は存在しているのに
「この場所にはいない人」
として扱われる。
とても怖かった、さみしかった。

当時の私にとっては、
人に嫌われるなんて世界終わった!
くらいの一大事。

何が気に入らないのかもわからない
どうしたら話しかけてもらえるかも
わからない。
ただ、ただ周りの顔色をうかがい
無視意外の攻撃をされないように
気配を消して、ただ空気を読むことに
神経を集中させていたと思う。

今でもその名残りは消えないかな。
喋りかけられなければ
自分からは踏み込まない。
空気を読んで、気配を消すように
周りの状況把握をする。
そんな事が、私の中では
「当たり前」になった。

当時の私は、
「ここで休んでしまったら負ける。何がなんでも学校に行ってみせる!私にはテニスがある!」
ってなんとか言い聞かせて、
それを原動力にして
イジメを受けていた高校1年生の
1年間は無遅刻、無欠席を目指し
意地でも登校した。

「頑張ることで自分を保つ」
たとえ同級生に嫌われていても、
先輩達は仲良くしてくれたし
先輩達の為にも試合に勝ちたかった。
「先輩の為にテニスを頑張る」
という目的があったことで動けたし
自分を保ていたのかも。

進級してクラス替えもあり、
部活のメンバーからは
毎日の練習についていけなくなった子達が何人か辞めていった。
雰囲気が変わったお陰か
自然にクラスでも部活でも、
自分に対する無視は無くなった。

それでも、また無視されたらどうしよう?
周りの機嫌を損なわないように
必要以上の言動はしないように
心の内はひた隠し、
ひたすら体だけを動かした。

ただ「先輩の為に頑張る」
という気持ちだけで練習していたけれど
その練習態度や大会の成績などを評価され高校2年の夏、先輩が引退して自分がキャプテンになった。

「やっぱり自分は嫌われる役目」
キャプテンに指名された時には
先生や先輩達に「キャプテンはみんなの嫌われ役だけど、しっかりねやってね」
みたいな感じの事を言われた。

「嫌われ役」という言葉を
「みんな、あなたが嫌い」と
言われたように感じてしまった。

やっとイジメから解放されたのに
また嫌われるのは辛い
だけど我慢するしかない
だってキャプテンなんだし。

心を閉ざして
練習をこなして
声を出して
みんなは私の事なんて嫌いだけど
私がキャプテンだし
ちゃんとチームを引っ張って
ちゃんとやらないと、、、
全てを1人で勝手に背負い込んで
勝手に孤立した。

今思えば
そんなのは思い込みでしかないし
結局は自分がチームをというか
仲間一人一人と向き合わず
信頼しようと努力はしなかった

「嫌われてる私なんかが言ったって、どうせ誰も聞いてくれない」
と皆んなのせいにして
私の中にある問題を
見ようとしなかった。

当時のワタシに話を戻して、、、
「キャプテンはみんなに嫌われる」
というワードが
私の中で大きくなりすぎて息苦しくなり

「私は嫌われているから、部活に出ない方がみんな楽しくできるし、私って必要ないよね。」
と考えるようになっていった。

朝練では私1人で
サーブ練習して終わる日もあった
「一緒にやろうよ」
その一言がどうしても言えなかった

部活に行きたくなくなって
学校に行く気力も無くなり
ある日、1日だけ休んだ。
でも不登校になる勇気は無いから
次の日からまた登校して
部活をして、
何事もなかったかのように過ごした。

でも私の頭の中は
「みんなは私のこと嫌いだから。居ても居なくても、どうでも良い存在だよね」
と思い込みはエスカレートしていき、
どんどん孤独が大きく膨らむ。

孤独でも何でも
自分が我慢すればやり過ごせる、
全て丸く収まると思っていた。

誰も見ていない
聞いていない
相手の言動に過敏になり
自分の感情は押し殺す
ただ、
がむしゃらに動いている時は
考えなくて済む
そうやって逃げてきた。

自分の中は
「私の話を聞いて欲しい」
という小さな声でずっと言いながら
もじもじしている子がいる。

それを私自身が無視をして、
聞かないようにしちゃってることに
今、やっと気がつけた。

ここに至るまで何年かかった?
おおっと26年か!!!

1番されたくない事、あんなに苦しくて、嫌だったことなのに、
自分が自分の心にしちゃってるよ!!
これって、
かなりの拗らせ具合じゃない?

本当は孤立はイヤだし、
私の話を聞いて欲しい
心から信頼して好きになれる仲間に囲まれて、ワイワイ楽しく過ごしたい。

それを1番許していないのは、
ワタシ自身だった。
無視してごめんね。
これからは、丁寧に耳を傾けて聞くから。
言ったって嫌わないし、大丈夫だから。

「あなたが大好きだよ、大丈夫だよ」
って大切な人には心から伝えたい。
だから、まずその言葉を
私の身体に染み込ませる。

まだ揺れるし、戻るけど
きっとこれからはもう
何を言っても大丈夫。

ここまで話を読んでくれて
私の想いを聞いてくれて
ありがとうございました♡