1999年、夏の五反田

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今まで内緒にしてたんすけど、僕、ポケット好きなんですよね。

ポケットそのもの、ってよりも、コートにたくさんポケットついてる、とかそういうの。

その中でもリュックにポケットいっぱいついてたらもう興奮も興奮、好き過ぎて胸にポケットのタトゥー入れたいくらい、そう、後程甚大なスベり方するのもいとわず。


20歳くらいん時に7000円くらいで買った黒のリュック、中にファスナー2つくらい、ポケットも2つくらい、上に被せるとこにもポケット2つくらい、もうこの時点で相当なポケットバブル、ジュリアナ東京ボディコンで踊る女達の手には扇子ではなくポケット、で1番興奮したのが、リュックの側面に2つずつ計4つのポケットついてんの、これはもう本格的ポケットバブル、六本木でタクシー停めるの1万円札じゃなく当然ポケット、アッシー君メッシー君ポッケー君、私をスキーにポケてって。


早速使いたいじゃないすかそうなったら側面ポケット、なのでバイト帰り23時50分頃、確か金曜だったからJR五反田駅から乗ってくる人達はサラリーマンで割といっぱい、そん中でリュック内部に入れられるのに使いたいから側面ポケットに財布入れてたんすよ。


そしたら、全く面識ないおじさんが『盗られちゃうから閉まっときな、財布』。


これ良く考えたら凄くないすか?

今の自分がこのおじさんの立場だったら、なかなか言えないって思うんすよ。

この一言って、見ず知らずの20歳そこそこの青年の未来に不幸が訪れて欲しくない、って気持ちじゃないすか、それが気持ちだけでなく行動に出ちゃってんすよ。

金曜だし酒も入っていたから、元々そういう気質の方なのか、同じ年頃の息子ないし娘さんがいたから、まあ色々あるけどどう考えても素敵な行動じゃないすか。

元スリだった、ってのも一瞬思いついたけどそれは流石に失礼過ぎるから同列にはしないですよ。


自分ならば言えるのか、例えば街中で突然喧嘩に出くわしてそこに自分はどう応対するのか。

まさか私をスキーにポケてってからここまで問題提起する文章になるとは思いもしますまい。



なるべく他人に干渉しない今の世の中でそのおじさんが息苦しくなくあのままで元気に生活できているのか、ご存知の方いらっしゃいましたら是非ご連絡頂きたいです。



【情報】


・1999年7月頃23時50分頃



・多分五反田で多分働いてらっしゃった



・おじさん




よろしくお願いします。

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