最初の入院が昨年の6月だったから

それから数えると1年4か月は経過している。

退院といってもよくなったわけではない。

もちろん悪くなった。

 

実はほぼ2ヶ月

目も開けず言葉もない母が

退院後移動した先で

もしかしたら、ぞんびのように

突然目を開けて何か良からぬ言葉をしゃべりだすかもしれないという

恐怖感の混ざった興味を持っていたのだが

昨日移動した介護付き有料老人ホームの個室で

どうだろう?30分から1時間

ベッドサイドで観察して

声を何度もかけてみたり体に触れてみたりしたが

やっぱり同じだった。

ほぼ毎日洗濯物の運搬にいったときに

病院で観察していたこととほぼほぼ同様だった。

 

目を開けたり、言葉を発することに関する

脳のシナプスがなくなってしまっているのだろうか?

 

二か月前というのは

身体に関する妄想がでて

不穏な発言をしていた母に

それまでに投与していなかった向精神薬を投与したポイントなのだ。

しかも数日たってその時は病院から師長から電話があった。

その向精神薬は、主治医が処方したものと取り違えて

同じジャンルの向精神薬(統合失調治療薬)ではあるものの

間違っていたものを3~4日投与してしまったと。

 

その間違いがどうかというのは追求していないが

身体に関する心気妄想がでたことで

新しく投与した向精神薬がもたらした結果ではないかと

私は推測している。

 

母はもう言葉を発することはなくなってしまったのか?

もう2か月目になるかもしれない。

このところ、全く反応なしの状態がずっと続いていたが

一昨日と昨日

はっきりうなづいた感がある。

やはりわかっちゃいるようだ。

 

インフルエンザの予防注射をするかどうか?

の打診があり、昨日申し込んだら

さらに書類の記入を求められ

11月の状態の良い時を見計らってするということだった。

ということは、もし有料老人ホームへの移動が

具体的に決まっても 早くて年内。

もしかするとまた年を越すのかもしれない。

どうやら、面接に行った有料老人ホームは

母を受け入れてくれるらしい。

一週間前にそう電話で言ってきた。

空き室が一つあるが壁紙の張替えがすんでから

また連絡するということだった。

 

一週間に四日は病院に足を運んでいるが

様子は変わらない。

反応といえるかどうかはわからないが

かすかにうなづく感がある日もある。

 

そういえば、一週間前、ユマニチュードについて

研修会で学んだ。

やはり、つかんではいけないのだ。

連行してどこかへ連れていかれるというイメージになって

恐怖を感じさせてしまうということだった。

やさしく、広い面積を触れてスキンシップを・・・

ということが基本だということだった。

そういう意味で間違っていたことに気づく。

 

また、軽度だが障害を持つ従弟が以前言っていたことがある。

「顔を拭いてあげるといいよ」

そのことも研修会で語られていた。

わたしは、それほどまでにとらえてなかったので

障害を持つ従弟の顔が思い出され

いささか反省をした。

 

病院の方は退院に向けて

書類の整備をしているようだ。

今まで整備されていなかったものに

署名や捺印を求められるようになった。

いよいよか。

 

滋賀の弟にもいよいよと伝えると

母がそのことをわかっているのか?と

LINEが来た。

実は知らせていない、というより

わかっているのかどうか?

わからないというのが本当だし

もしも分かった場合に不穏にならないかが

正直なところ最も心配だ。