個室で予約を入れた。

内容が内容なだけに。

雪はあまりお酒がのめないということで俺も控えめにした。

卒直に 

「俺、愛人での人生反対も賛成もしない。世の中、金も必要なわけで、奇麗事だけでは食っていけない。」

雪は、意外な顔してた。多分愛人なんてやめな。といわれるとおもってんじゃないかな。

「ただ、愛人であれそれを割り切るだけの決意がなければ続かないよ。」

これは俺の経験から思う。俺19歳のころ家飛び出していて、夜働いていたことがある。今で言うホストとかではなく。男だけでやってたBARのバイトしてた。住むとこなくて仕方なくそのお客さんと3人と同棲したんだけど、やりたくないSEXするのって男の俺でもすごく苦痛だった。しかもその内1人なんてすごいSでやばかったよ。その経験から言わせてもらうとホントは愛人なんてというのが本音なんよ。ただ頭ごなしにダメは理解できないだろうし。あんまり人に言っていない自分の消したい過去をもっと赤裸々に雪に語った。雪の話聞くための食事なのに自分ばかり話してた気がする。

薄暗い部屋でうっすらライトに照らされた雪の顔が時間とともにどんどん綺麗に見えてきたきがする。

時間が来て立ち上がり部屋を出ようとした時なぜか、抱き寄せて唇を奪っていた。

オイオイ俺なにやってんだよ。何で唇奪ったのかは今でもよくわかんない。

多分雪がきれいだったから、、、。

何回かTELで話した後の朝。

会社のパソコンのメールチェック。んっ。

○○雪から。

内容一通り読んで、、、。

雪ってこんな切羽詰ってたのか?

内容  離婚後の生活が不安で金銭面の解消の為愛人契約を結ぼうかという内容。しかも数人とすでに会っていてその内の一人と最終どうしようという内容。

朝からヘビーだな。その反面なんで俺にこんな内容相談しようと考えたんだろうって思ったよ。知り合って数日話したの数時間会ったの1回。だけどなんか嬉しかった。

そして、会って雪の心の中の迷いや溜まったもの吐き出させてやろう。助言やアドバイスはできないけど、話聞くぐらいなら。今思えばすごい不思議なんだ。なんで俺こんなことしてんだろうって思うことばっかやってんだよね。

俺じつは善人、偽善者?ホントは悪魔なのに。いつもはゲームなのに。何で雪とは?

雪に電話した。

「ヘビーなメールありがとう。今晩時間ある?」

そして、出会いから一週間後雪と再開することになったのである。ホントに変な下心はなかった。

俺って偽善者?



会社のパソコンをつけ毎朝まずメールチェック。あれ?

○○雪からメールあるじゃん。

イベントに来たらしいそのお礼メールだった。

雪には伝えてなかったけど。

このメールなかったら多分電話してなかったよ。

夕方はじめてのTELした。ただなんか仕事のすれ違いで話せなかった。

この電話をきっかけに毎日1時間くらいTELするようになった。

ともかく、はじめての電話はすぐきられたんだよ。

「明日TELする。」ってね。