引退ブログのはじめは、同期への感謝を述べたいと思います。
 
自分たちの代はコロナの影響で人数が少なかったうえに、代交代の時期に主将候補が辞めるという、まさに前途多難な状態で始まりました。
 
その状態であるにもかかわらず、自分は本当に同期に迷惑や負担をかけてばかりだったと思います。
 
あまりにそうなってしまうことが嫌すぎて、代交代からしばらくは何度も辞めようと思っていました。
 
それでもヨット自体は好きだったのと、そんな自分でも同期は自分をやめさせようとしたことは一度もなく、一緒にヨットを続けて部をよくしていこうと話してくれたこともあり、何とか堪えられたんだと思います。
 
迷惑や負担を多く掛けてしまいましたが、ヨットを続けさせてくれて本当にありがとう。
 
 
 
 
次にレースシーズン中ペアを組んだスキッパーの鈴木に改めてお礼を言いたいです。
 
レースシーズンに入る頃、2番艇のクルーに自分と2年の田邊のどちらを乗せるかという話がミーティングで出ていました。
 
その時点では少し自分が田邊より実力的には上というぐらいで、来年のことや体重のことを考えると田邊ももしかしたら有りなのではという意見があってそのような話になっていたのですが、
 
それを話し合ったミーティングとは別のところで、鈴木が井上さんと乗りたいですと言ってくれていたようで、それを聞いたときは、短いヨット生命の中で一番ヨットをうまくならなければと思った瞬間でした。
 
そのおかげもあってレースシーズンに入ってから、特に最後の一ヶ月はヨットを一番頑張れましたし、一番楽しいと思えたと思います。
 
本当に鈴木には感謝しかありません。ありがとう!
 
レースシーズンに入ってからも成長が著しかった彼は、来年はもっと速くなるんだろうなと思うと羨ましいくらいまであります。
 
来年のインカレこそはシングルを獲りまくっている鈴木を期待して、絶対応援に行きます!
 
 
 
 
最後にこれは主に下級生やヨットを始めたばかりの人に向けた言葉になると思うのですが、ヨットが面白そうと思って始めてくれたのであれば、続けてほしいです。
 
ヨットは動作や海面の見方、レースの実戦での考え方などそれらを習得するまでが大変ですが、一つ一つを習得するごとにより面白さが広がります。
 
 
はじめは動作をスムーズにできることが最初のステージかなと思います。
 
運動神経の悪い自分はこの動作のステージでかなり手こずりました。クルーを始めたころの練習動画を見返したのですが、下手すぎて笑ってしまいました。よくこんなところから今のレベルまで持ってこれたなと思うほどです笑。
 
2年目の春練を終えたあたりでやっと動作がマシになり、フルトラでの疾走感を感じる余裕が出てそこで面白みが一段階増したように思います。
 
動作が意識しなくともできるレベルになると次は、周りに意識を向けられるようになりました。風の変化や船の状態、海面や他艇の状況を見れる余裕が出てきたのですが、いろいろな気づきがあってまた面白みが増しました。
 
その気づきを積み重ねて、ストラテジー、タクティクスで使えるようにし、どうコースを引くのかを常に考えながら状況に合わせて動作を行うということができるようになって初めて、レースの面白さを感じれたように思います。
 
最初は手元を意識するので手一杯だったのが、意識せずともできることが増えるにつれてどんどん世界が広がり、ゲーム性が強まって面白くなっていくイメージです。
 
自分はまだ動作やストラテジー、タクティクスでミスることがあったので、正直春練がなければもう一年やって、よりレースの面白さを知りたいという気持ちはあります。
 
春練は寒いし、朝は早いし、土日はつぶれるしでつらいと思うことがただでさえ多いのに、動作がなかなかうまくならなかったりすると辞めたいと思うのは本当にわかります。
 
そのせいで病んでしまったり、体を壊したりしては元も子もないですが、自分が成長するのに程よいストレスの範囲なら、今のステージを克服すると見える世界が広がってもっと面白くなる、というのを信じて頑張ってほしいです。
 
 
最後になりますが、自分を指導してくださった先輩方、練習での指導、大会運営から応援、寄付など様々な面で応援してくださったOBの皆様、的確で客観的なアドバイスをしていただいた下川監督、山村コーチ、平田コーチ、閖上にてご指導いただいた橋本様、本当に多くの人に東北大学学友会ヨット部の活動を支えていただきました。
 
同期やペア、人数の少ない上級生を支えてくれた後輩たちを含め皆さんのおかげで、ヨットの面白さを知れたと思います。本当にありがとうございました。
 
非常に拙く、長い文章となってしまいましたがここまで読んでくださり、ありがとうございます。
 
次の代以降も東北大学学友会ヨット部をよろしくお願いいたします。