〝キュンパス〟平日青森旅

≫こんにちは。とうほくらいんです。

 

 去る2月27日、〝キュンパス〟を利用して青森へ日帰り旅行をしてきました。今回は青森旅行の旅行記も兼ねて〝キュンパス〟のレビューをしていきます。

 

  〝キュンパス〟とは

 〝キュンパス〟はJR東日本が一ヵ月間のみ発売していた(既に新規発売は終了)きっぷ商品です。正式名称は「旅せよ平日!たびきゅん早割パス」。平日限定で利用できる一日フリーきっぷです。この〝キュンパス〟、発売開始から大変好評で、その最大の魅力が…

 

東日本会社線が乗り放題で10,000円

 

 〝キュンパス〟一枚購入すれば、2列車分の指定席券を追加料金なしで購入でき、自由席なら上限なし。平日旅をするには充分過ぎるほどです。〝キュンパス〟は鉄道ファンのみならず一般の旅行客の間でも話題となり大好評となりました。

 

  いざ青森へ

 

 

 今回は大宮駅から新青森駅へ東北新幹線を利用して向かい、市内観光や撮影等を行ったあと、新青森駅から大宮駅まで東北新幹線で帰ってくるという〝やや強行軍〟行程での日帰り旅となります。〝キュンパス〟の指定席2枚分は往復新幹線で利用することにします。

 乗車したのは7時台後半の「はやぶさ5号」でした。新青森行初電で向かいたかったのですが、〝キュンパス効果〟恐るべし、なんと満席でした。この「はやぶさ5号」も指定席購入こそ出来ましたが、大宮発の時点で車内は満員。〝キュンパス〟で特例的に認められている立席利用の乗客も多数見られました。〝キュンパス〟の宣伝効果が発揮されています。

 

  新青森駅到着

 

 

 大宮駅から3時間強、新青森駅の到着は正午前となりました(強風のため遅延)。予報では暴風雪となっていましたが、幸運にも風雪共に穏やかでした。

 新青森駅では発車メロディーの収録をします。新青森駅の新幹線のりばでは発車メロディーに「ねぶた囃子」が採用されています。ご当地のメロディーを聴くと、地方にやって来たな…という想いが強くなります。2列車ほどで収録を済ませました。

 のりばからコンコースへと降りると…

 

 

 

 いかにも「青森」といった「ねぶた」の作品が旅行客をお出迎え。ねぶたを見ると、その気迫と職人技に圧倒されてしまいます。でもどこか、温もりというか優しさを感じるところもあります。

 

  青森駅へ移動

 

 

 新青森駅から青森駅までは奥羽本線で5分ほど。この区間では相互発着に限り特急列車の自由席を乗車券のみで利用できます。今回は普通列車を利用しましたが、ご参考までに。

 乗車した列車はディーゼルカーでしたが、新型車両ともあってディーゼルとは思えないほど快適な乗り心地で技術の進化を感じました。

 

  青森駅到着

 

 

 あっという間に青森駅に到着です。今はほとんど使われることのなくなった長大ホームにベイブリッジの組み合わせ。これぞ変わらぬ青森駅の光景です。かつては東北本線の終着駅でしたが、「東北本線」の姿はもうありません。青い森鉄道へ移管され、「東北本線」は盛岡までとなってしまいました。それでも、東京駅や上野駅と鉄路は繋がっている証を発見しました。

 

 

 

 「東京方」の表示。この線路を辿っていけば東京駅へと繋がる。そう考えると、東京駅も遠いようで近いのかもしれません。

 また、かつてはここ青森駅から函館駅まで青函トンネルを通って「白鳥」の名を冠した特急列車が走っていました。485系3000代の姿はいまや消えてしまいましたが、列車がいたことを教えてくれる痕跡がまだホーム上に残っています。

 

 

 

  駅を出て温泉へ

 せっかくの青森旅行ですから、温泉にでも浸かりたいと思い、駅を出てみることにしました。電車を乗り継げば、名湯にたくさん出会えますが今回は日帰り旅行、あまり遠出はできません。そんな〝キュンパス旅行客〟にオススメの温泉があります。

 

 「青森まちなかおんせん

 

鉄道ファンの方は足を運んだことがあるかもしれません。青森まちなかおんせんは、青森駅から徒歩7分ほどの場所にある温泉です。銭湯ではなくれっきとした「単純泉」です。青森駅まで徒歩圏内で、しっかりと温まる素敵な温泉ですので、訪れてみてはいかがでしょう。

 

  〝東北の顔〟を堪能

 

 

 東北を代表する電車といえば、やはり701系。東北六県全てで活躍する東北地方のエース車両です。青森駅で見られる701系は鮮やかなピンク色が映える秋田車です。たまたま回送として停車していたので撮影。

 701系は「東北地方の209系」との異名があります。車体側面や車内を見ると、確かに「209系」の要素を感じることができます。701系を見ずして東北に来たとは言えません。それほど代表的な車両です。

 

  帰路へ

 あっという間に日没を迎えてしまいました。今日のうちに関東に帰らなければならないため、惜しくも18時台の列車に乗らなければなりません。青森にはまた近いうちに訪れたいと思います。

 大宮着は21時過ぎでした。見慣れた光景、見慣れた列車に安心感を抱きつつも寂しさも感じます。

 

 

 

 この線路の先に青森がある。やはり青森は遠いようで近いのかもしれません。

 

  〝キュンパス〟レビュー

 最後に〝キュンパス〟のレビューです。

 今回、存分に使わせていただいた〝キュンパス〟は大変使い勝手が良く、日帰り旅行には充分と言えるでしょう。〝キュンパス〟には特典があり、旅行先の対象施設で〝キュンパス〟を見せるだけで割引となるなど、旅行商品として大変素晴らしいきっぷです。

 一方、あまりにも話題となったからか〝キュンパス〟旅行客で新幹線を埋め尽くしているという現象が起こっていました。普段は混雑しない列車も満席になるなど、〝キュンパス〟を利用していない一般客にも影響が少なからずあったと思われます。しかし、これも〝キュンパス〟がそれほど魅力的なきっぷだったからだと考えられます。

 

 来年度もまた〝キュンパス〟の発売があれば「平日旅」に出掛けてみようかと思います。