最近、亡き母のことを強く想う。
自分が小学生だった頃のように、
「お母さん、お母さん…
」
もちろん当時、そんな姿を見せたら
「情けない!しっかりしろ!」
と怒られるだけ。だから、できるだけ感情を
押し殺し、寂しくて悲しくて
あの頃の私は毎晩のごとく泣いていた
翌日目を腫らして学校へ行っていた
そんな幼い自分の姿が脳裏をよぎる。
・見て欲しかった
・優しい言葉が欲しかった
・褒められたかった
・話をたくさん聞いて欲しかった
・夜の仕事をやめて欲しかった
・普通の家庭に憧れてた
・抱きしめられたかった
ここの所毎日毎日、母のことを考えて
母に語りかけ、涙ぐんでいる。
母さん、私は母さんみたいに強くなれないよ
だらしなくて部屋も片付けられないよ
母さんみたいに世渡り上手になれない
私は母さんみたいな美人じゃないし、何も得意なこともなくて未だに情けない人間だよ
母さん、母さんと旅行に行きたかった
母さんを旭山動物園へ連れて行ってあげたかった
ごめんね、ごめんね、ごめんね
あんなに都合の良い時だけ使って
大切にできなくて……
マザコンそのものの私。
誰よりも認められたい存在だった、
お か あ さ ん。
母さんじゃなくて私が病気で死ねばよかった。
これは本当にいつも思うこと。
それなら娘たちもバータンに頼って
安心して成長できたんじゃないだろうか?
最期まで綺麗な人だった。
私はあとどれくらいで、
母さんに会えるのですか?
看護学校の卒業式にて。
こういう時も母はいつもキマッていた。
自慢の、美人の母だった。
