近日収録するんですが、手元にすぐに見れる資料がないと嫌なのでメモ代わりに書いています。


私の音楽の歴史を振り返ってみると、ずっと一つのジャンルを追いかけてきたというより、いろいろな音楽から好きな要素を一つずつ受け取ってきたように思います。
最初の大きな記憶は、斉藤由貴さんの「悲しみよ こんにちは」です。
斉藤由貴さんを知ったきっかけは『スケバン刑事』でした。
そこから彼女の歌がなんとなく気になって、自分の小遣いで初めて買ったレコードが「悲しみよ こんにちは」だったと記憶しています。ちなみに『スケバン刑事』の主題歌は「白い炎」なので、ドラマで知って、その後に「悲しみよ こんにちは」を買った、という流れだったのだと思います。
その後、私に邦楽のすごさを教えてくれたのが久保田利伸さんでした。
「Missing」や「You were mine」を聴くまでは、どこか邦楽を軽く見ていた部分がありました。
しかし、久保田さんの歌を聴いて、日本語の曲でもこんなに格好いいグルーヴを作れるんだと気付かされました。
今思えば、私の中にあるヒップホップや日本語R&Bの根っこには、久保田利伸さんがいるのだと思います。
ブルースやソウルからも、大きな影響を受けています。
映画『ブルース・ブラザース』で流れる「Everybody Needs Somebody to Love」や「Theme from Rawhide」、そしてRay Charlesの「Ellie My Love〜いとしのエリー」。ソウル系の曲を作ろうとするとき、自然と思い浮かぶのがこの三曲です。
特に「Ellie My Love」は、サザンオールスターズの「いとしのエリー」が原曲ですが、Ray Charlesの歌には原曲とは違うソウルの魅力があります。日本で生まれた曲と海外の歌声が結び付くことで、新しい良さが生まれる。その面白さにも影響を受けているのだと思います。
ディスコの入口になったのは、Madonnaの「Vogue」です。
今でもディスコ曲を作っていて方向性が分からなくなると、この曲を聴きたくなります。聴いているうちに、自分が作りたい方向が少しずつ見えてくる曲です。
そして、日本語でディスコをやるという発想を決定的にしてくれたのが、ダンス☆マンの「漢字読めるけど書けない」でした。
ダンス☆マンを聴いていなかったら、演歌とディスコを組み合わせようとは考えなかったかもしれません。
ディスコ曲を日本語で見事に歌い上げる姿。そしてアフロ、もみあげ、顎ひげ、胸毛という、ひと目で分かる強烈な姿。その音楽性と人物像は、私の「ふっとマン」にも確実に受け継がれていると思います。
日本のディスコやR&Bという意味で、もう一組欠かせないのがDOUBLEです。
アルバム『Crystal』に収録されていた「Shake」から好きになり、「Driving All Night」は今でも、ディスコ曲を作りたいけれど困った、というときに聴いています。
私が作るディスコ曲の原点としては、DOUBLEの存在が一番大きいかもしれません。
映画音楽から受けた影響もあります。
映画『ボディガード』のサウンドトラックは今でも好きで、特にWhitney Houstonの「I’m Every Woman」からは、“魅力のある強い声”というものを学んだ気がします。
彼女の歌は、ただ声量があるのではなく、強いビートを引き連れて前へ進んでいくように聞こえます。歌声そのものが曲を動かしていくような力強さです。
映画『クール・ランニング』で使われたJimmy Cliffの「I Can See Clearly Now」は、私にとってレゲエの入口です。
実は、私がまともに聴いたレゲエ曲はほとんどこれだけです。それなのに、今はレゲエ曲を作っています。そう考えると、この一曲が残した影響は相当大きかったのだと思います。
ロック方面で大きな転機になったのは、L’Arc〜en〜Cielです。
深夜番組でアルバム『True』の紹介映像を見て、その中の「Fare Well」で完全にはまりました。そこからビジュアル系というジャンル全体に興味を持つようになります。
活動再開後に発売された三枚のシングルをまとめて買ったとき、特に衝撃を受けたのが「花葬」でした。
最初のギターからすでにいいんです。そして、その音を包み込むようなhydeさんの声。初めて聴いたときは、震えが来るほどでした。
L’Arc〜en〜Cielからビジュアル系にはまり、その中でも特に影響を受けたのが、GACKTさんが在籍していた時代のMALICE MIZERです。
ファンタジー色の強い世界の中で、GACKTさんの低く包み込むような声が映える。「Le ciel」は、その魅力が特によく表れている曲だと思います。
「Le ciel」は後にシングルカットされていますが、私が好きなのはアルバム『merveilles』に入っている、よりバンド色の強いバージョンです。
DIR EN GREYの「ゆらめき」と「予感」にも大きな衝撃を受けました。「予感」がテレビドラマ『女医』で流れたときのことを覚えています。
当時はL’Arc〜en〜Cielを聴くのと近い感覚で聴いていましたが、その後、彼らの表現は少しずつ激しくなっていきました。
私にとって決定的な境目になったのが「朔-saku-」です。そこから自然と距離ができてしまいましたが、京さんの声そのものは今も好きです。
激しいロックという意味では、RIZEの「Why I’m Me」も外せません。
最初の3ピース編成だった頃のこの曲が、とにかく格好よくて魅せられました。
私はサイバー演歌を目指して曲を作る一方、ときどき「メタルロック」として曲を発表することがあります。そのとき頭にある基本のイメージは、いつも「Why I’m Me」です。この曲に、さらにエレキギターをしつこいくらい強烈に乗せたものを思い浮かべています。
m-floの「come again」は、現在のサイバー演歌に直接つながる一曲かもしれません。
LISAさんの優しい歌声、その後ろで鳴るダンスチューン、VERBALさんのラップ、そして全体を包み込む☆Taku Takahashiさんのトラック。この三人の組み合わせが、とても新鮮でした。
それまで、ダンスチューンと優しい歌声の組み合わせを、私はほとんど聴いたことがありませんでした。
ダンスミュージック、優しい声、ラップという要素を一つの曲に共存させる感覚は、今の私が作っているサイバー演歌の基礎になっている気がします。
嵐の「a Day in Our Life」も、私にとって重要な曲です。
最初は嵐が歌っていることを知りませんでした。しかし聴けば聴くほど、櫻井翔さんのラップ、いわゆる“サクラップ”が格好よく聞こえてきて、気付けば当たり前のように聴いていました。
当時は、アイドルの曲を聴くことをどこか恥ずかしいと思っていました。でも、これは間違いなく名曲だと思います。もしかすると、私がヒップホップを意識し始めたのも、この曲だったのかもしれません。
ASIAN2の「Country Road」は、いつか自分もこんな曲を作りたいと思わせてくれる目標です。
深くておしゃれな雰囲気がありながら、その中にしっかりと物語がある。サウンドの格好よさだけでは終わらず、情景や物語が残る曲です。
さらに新しい世界を開いてくれたのが、「れをる」名義のアルバム『極彩色』と、ユニットREOLの「VIP KID」です。
今まで聴いたことのないような音色や旋律が、とても新鮮でした。どこかボーカロイド曲を連想させる部分もあって、それまで苦手だったボカロ系の曲も聴けるようになりました。
自分が苦手だと思っていた音楽への扉を開いてくれたアーティストです。
そして30代後半、職場でかなり荒れていた時期に一番聴いていたのがcoldrainです。
「WRONG」「ENVY」「R.I.P.」には、当時の私が求めていた心の叫びがありました。英語の歌詞の意味を完全には理解していなくても、車の中で曲に合わせて何度も叫んでいました。
音楽は、意味を理解して聴くものだけではない。声や音の激しさが、自分の中にある感情を代わりに外へ出してくれることもある。そのことを最も強く感じたのがcoldrainでした。
こうして振り返ると、私の音楽は一つのジャンルからできたものではありません。
斉藤由貴さんから始まり、久保田利伸さんの日本語R&B、ブルースとソウル、MadonnaやDOUBLEのディスコ、ダンス☆マンの日本語による遊び、L’Arc〜en〜CielやMALICE MIZERの幻想的な世界、RIZEやcoldrainの激しさ、m-floや嵐のラップ、そしてREOLの新しいデジタルサウンド。
それぞれから受け取ったものが混ざり合って、今の「サイバー演歌」ができているのだと思います。

<<遠野屋について>>
サイバー演歌というAI音楽生成から生まれた新ジャンルに於いて「AI歌手」の存在は切っても切れません。
おさるなもんきちプロデュース「遠野屋」の面々は以下の通りです。

右から
「遠野とわ(次女)」80年代ディスコ、ファンクソウル、ハウス、レゲエ×演歌
「猫又みみか(居候)」レゲエ、テクノポップ、ハウス×演歌
「遠野叶(かなえ)(長女)」ハワイアン、レゲエ、テクノ×演歌
それらを組み合わせた「サイバー演歌」の歌い手

「ふっとマン(叔父)」80年代ディスコ、ファンク×演歌
それらを組み合わせた「サイバー演歌」の歌い手
「突発的に出来たキャラクター」

スナックトミエ、ママ、トミエさん。
80年代ディスコ×演歌。
いわゆるオカマを意識した過剰なこぶしで歌い上げる歌手、プロンプトのバグで女性の声も出てくるので、歌を作る時は「遠野とわ」とのコンビで歌っているという設定にしています。

会長
レゲエ×演歌
新しい盆踊りの音 という企画を行った際、宣伝用に作った町内会長、盆踊り実行委員会会長というキャラクター。
調子に乗って歌を作ったら参加者様から好評を得られたので、3曲ほど曲を作っています。
でも、一番最初に作った曲は
↑こちらです。
ジジイが普段の生活を楽しく過ごそうと、大好きなレゲエを歌いながらのんびり生きるというコンセプトです。
...これで大丈夫かな?
と言う訳で、今日はこの辺で失礼します。

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- 雅 - Miyabi Style Beat
https://www.youtube.com/channel/UC8cY8w4F_vvZjeEjCQY-KUA
↑私、おさるなもんきち(遠野屋)のチャンネルでも
オリジナルのサイバー演歌をUPしています。
興味を持って頂けたら嬉しいです。
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私の世界もどんどん広がる...
楽しませてもらう事が本当に多くなりました。
本当に感謝感謝です♪