腰から動く、腰で動く、とは武術などではよく言います。
ただ、
腰から動くというのが、
具体的にどのような状態であり、どのような感覚なのか、
ということについて、書いてみたいと思います。
よく、
腰にひもなどを結びつけて、それを前の人がひっぱってあげると、腰から動けます。
ですが、これだけでは腰から動くことはできても、
腰で動かしたことによる、身体全体の体重移動はできません。
腰で動く、という意味は、
頭から胸、おなかを通り、腰の上まですべてがひとつになり(腰に上半身がのっかった状態)、
その状態で腰から動かすことで、身体全体が動くようになる、ということなのです。
つまり、
腰で動く前提には、
腰の上に上半身が乗っている状態であることが挙げられます。
この上半身が乗っている状態とは、
頭の重さ、胸の重さ、おなかの重さがすべて腰に乗っている状態です。
重さが乗っていなければ、それは上半身が乗っていることにはなりません。
「何をばかなことを。。。上半身は、最初から乗っているじゃないか」
という人もいると思いますが、
上半身が腰に乗っていても、体重である重さが乗っていなければ、それは乗っていることにはなりません。
で、これを簡単にできるようにする方法があります。
■簡単にできる方法
まず、床に正座、もしくは胡坐で座ります。その時に、お尻にある骨を地面につけるようにしてください。
次に、柳のように頭から順番に首、背骨を曲げていき、うなだれるような恰好をとります。
その後、今度は背骨で少しずつゆっくり、坐っているお尻に上半身が乗るように、
身体を起こしていきます。
この体を起こすとき、背骨を地面に対してまっすぐにして立てるイメージでやるのがポイントです。
くれぐれも、腹筋を使ったり、身体の前の部分の筋肉を使わないようにしてください。
頭は、やや後ろに倒れるかな?というくらいまで、背骨にまっすぐ乗せるようにすると、
重さが背骨に乗り、その重さがお尻まで来ます。
うまく出来ている時は、お尻に体重が乗るので、しばらくすると、お尻の下が痛くなります。
また、自分ではうまくまっすぐに身体を立てていると思っても、そうではないことがあるので、
胸(胸骨)あたりをやや上に引き上げるようにすると、よりまっすぐに乗ることができます。
この状態を作ってから、再度、腰から動く、という動作をすると、
身体が一体となって、腰から動く感覚が身についてきます。