精子・卵子が出会い、胚子ができ、胎児となり、出産に至るまでの過程を科学する学問。
日本語訳の本は出てないらしい。
今回はブレッヒシュミット博士の胎生学を聞いてきた。
遺伝子に、《意志は無い》そうだ。
そして、発達は単純にその時の細胞の《位置》によって《形》や《構造》が決まるって事らしい。
つまり、一つの卵細胞の中でブワーッと細胞分裂が始まると
それぞれの細胞の代謝物によって細胞外液が排出され、
やがて水溜りのように一箇所に外液が溜まる。
水溜りの周りの細胞と
周りが細胞だらけの細胞では
周りの環境(浸透圧)が違う。
これが《位置》。
そうすると、
水溜りの近くの細胞は代謝物を細胞外に排出できるが、
周りが細胞だらけの細胞は排出できるが隙間が限られる。
この違いが細胞自体の《成長速度》の差を生む。
これによって成長の早い細胞たちが、どんどん遅い細胞たちを囲んだり、押し出したりすることで、細胞の配列が捻れたり、曲がったりする。
そうすると、またその置かれた環境で排液器官となる《腺》が出来たり、遠くの細胞に栄養を届ける《神経》ができたり、周りに引っ張られてちぎれないように《靭帯》
や《筋肉》が出来たり
つまり《形》や《構造》が決定していく。
要は細胞膜外の環境からの刺激(question)に対する反応(answer)で成長、発達が決まっているという事らしい。
そして、その答え(人として完成するための)は全て遺伝子が持っているが、
最初から遺伝子自体がここに目を作って、あっちは腸で、こっちが手になって、、、
なんてことは全くしていない。
遺伝子は答えは持っていても、
自発的に何かを作る事はしない。
全てはその場で起きた細胞同士の位置関係で進んでいく。
にわかには信じられなかったけど、
全ては膜外の環境に対する反応で出来ている。そしてそれは出産後から死ぬまで、つまり生きている限り続いている。
なんか、人間はじめっからそうなんだなぁ。と思ってしまった。
また、生まれた後は自分の思考でさえも身体にとっては《環境》の一つのだそうだ。
胎生期や発達過程の膜の繋がり方を学べば、臨床のヒントになるんじゃ無いかと思ったけど、
それ以上のものがここには詰まっている気がしてならない。
時間はかかるけど、
もっとしっかり咀嚼していこうと思う。
これだから、学ぶってのは楽しいよね。
いつも、ありがとうございます。
