長くなりそうだったので、久々にブログ更新です。
●けん玉でジャグリング・・とは?
世界のKENDAMAシーンで、欠かせない技の要素のひとつに
「ジャグリング」
がある。
(前々回記事の動画参照)
けん玉の「玉」と「剣」を片手で交互に投げ続ける動作のこと。
しかし、ヒモのせいで空中での距離制限があり、放りにくい。
そもそも「玉」と「剣」では形状が違う。
ジャグリングの道具で言うと、「玉」は球形だからボール型、「剣」は上下(左右すらも)非対称なので、あえて言うならクラブ型。
だから、「剣」は回転させ、「玉」は無回転で投げ続けなければならない。
「クラブ」↓
競技歴のある日本でも、あえてけん玉で「ジャグリング」をしなかったのは、この難易度の高さゆえ。
しかし、今現在、世界のティーン達はサクサクと、素早い動きでジャグリングしているのだ。
●なぜ難しいのか。
SNSで投稿されるKENDAMAでのジャグリング動画を見るにつけ
「オレもやってやる」
と思うわけだが、やってみると想像以上に難しい。
けん玉協会のワザは一通りできるし、そこそこ難しいワザもマスターできていると自負するワタシでも、「玉」と「剣」を交互1回だけジャグリングして大皿にのせる
「1ジャグル大皿」
ですらも、当初はかなり失敗していたし、ギコちなかった。
他の種のワザと比べると、練習量と上達度の比例曲線の緩さが、かなりコタえる。
なかなかKENDAMAのジャグリングが上達しない48歳が、SNSでの投稿動画などを考察していると、どうやら若年層(主に未成年)は比較的早く上達している。
つまり、
「加齢による身体能力的な”壁”が顕著に現れるワザ」
と言えるようだ。
理由は様々あるのだろうが、ワタシは「スピードへの対応力」の差だと思っている。
「早送り」として体感するか、「スロー再生」として体感するか。後者が若年層だ。
「早送り」と体感してしまうと、その動きに対応しようとする手の動きは必死になり、動きが硬くなる。自分のワザの出来を見切る「洞察力」も鈍る。
結果、チカラばかり入り過ぎて正確さを欠き、上達へのカギである「気づき」も激減する。
この悪循環が、ジャグリングの上達遅延の理由だ。
●アラフィフがジャグリングするには
今、国内のKENDAMAプレイヤー達のなかで流行っているジャグリング技がある。
米国のKENDAMAメーカー「Kendama USA」のプロプレイヤーであり、日本でもファンも多い(かく言うワタシもファン)
Dave Mateo(デイブ・マテオ)
が動画で見せたワザで、SNSでは通称「MATEO Chance(マテオ・チャンス)」と呼ばれているワザだ。
・剣フリップ(玉上げ)→1ジャグル→剣フリップ→1ジャグル→スパイク(玉を剣に刺す)
同じ動きの2回繰り返しでわかりやすく、ノリの良いリズム感と、最後にスパイクで終わる爽快感、そして各技要素が1回である敷居の低さから、特に日本人プレイヤーはこぞって挑戦し続けている。
しかし、ただでさえ難しいジャグリングの合間に、これまたスピードを要求される「フリップ(剣を縦一回転させてキャッチ)」が途中に入っている。
このワザを昨年から練習している小生だが、未だに2回目の「1ジャグル」まで進めない。間に合わないのだ。
前記のとおりの上達遅延は承知の上。それを練習量でカバーしてもこの体たらくなのだが、あえてメイク(ワザができたことをこう言う)していないワタシなりの、これまでの「気づき」を列挙する。
これがクリアできれば、ワタシと同年代でもメイクできるはずだ。
・手首を”使う”
剣を上げる前に下に下げる。つまり手首フニャフニャだ。
協会系のワザをマスターしている人ほど、長年のクセでココのポイントがクリアできない。
しかし、手首を使わないと最初のフリップ時に玉が上がってこないし、何よりジャグリングの剣の動きが安定しない。
・剣のグリップ位置は「すべり止め」より下
グリップ位置が「皿胴」に近いと、上記の手首を使うジャグリングのメリットが無くなり、素早いジャグリングができなくなる。キャッチした剣がこの位置ではない場合は、ジャグリングのみで練習するべき。
(ワタシも今この段階で練習中)
・玉は包むように上げる
指先や指で玉を弾いているうちは、ジャグリングは安定して真上に上がらない。
(ワタシはこれができない)
・腕を上げる動作は極力しない
体感的には、ほぼ手首だけの動作。腕全体を少しでも上げてジャグリングをすると、次の動作で「その腕を下げる」動作がプラスで必要になるため、時間に余裕がなくなる。
(これを気づいたのは昨日)
・リズムを身体で覚える
連続技全般に言えることだが、特に玉も剣も空中に浮きっぱなしのこのワザではリズムが命と言える。
(まだ最後まで行かないので未体験ゾーン)
というわけで、まだまだ挑戦中。
このワザに限らず、まだ成長できる喜びを感じながら少しの時間でも、ちょこちょこ練習しています。
皆さんも楽しくKENDAMA LIFEを送りましょう。