50代の腰痛が10分でスッキリ

奇跡の亀龍気功(かめりゅうきこう)

 

認知症になった父の介護をするようになって一年。

衰えていく父の姿が切なくて、涙が出る日もあるけれど、

今朝のラン散歩で出会った高齢者に、

「そんな甘いもんじゃない」

と背筋がシャキーンとしました。驚き

 

 

朝の7時頃のことです。

 

私の30メートルくらい先で、

誰かがコロンと倒れました。

 

走って近づくと

ホームレスみたいなおじいちゃんでした。

 

白髪もひげも伸び放題。

顔はシワシワだけど、

黄色いド派手なキャップを被り、

胸元に食べかすが何重にもこびり付いています。

 

着ている服の流行った時期から70代後半かな?

と想像しました。

 

おじいちゃんは自力で立ち上がりましたが、

細かく揺れて、歩けそうにありません。

 

「あの〜っ」

 

と細い声で私に話かけましたが、つぎの言葉が出てこないようです。

 

「どうしましたか?」

「どなたかお待ちですか?」

「何にお困りですか?」

 

いろいろ聞いても、

「ア〜、、、」「ヴ〜、、、」と上手く話せません。

落ち着いてもらうために、しばらく待って。

 

「お家に帰られますか?」

 

と聞きました。

 

「うん・・・・ウチ」

 

と言って瞳に力が戻ってきました。ヨロヨロ歩き始めます。

危ないので家まで送り届けることにしました。

 

「こちら、支えさせてもらってよろしいですか?」

 

と聞くと、頷きます。

 

「転んで痛かったですね」

と言うと。

「うん。痛かった」

と答えました。

だんだん会話が成り立つようになってきます。

私のピンクのスポーツウエアを見て。

 

「い、いろ、派手だね」

 

ニカっと笑いました。

前歯が数本かけています。下は入れ歯のようでした。

 

10メートルくらい先に、その人の家がありました。

 

インパクトある木造の平家。

昭和の初期に建てたまま?

とても人が住んでいるようには見えませんでした。

手入れされていない庭は木が生え放題。

雨戸も閉まり。

廃墟にしかみえない家でした。

 

木製の玄関はおじいちゃんの弱い力でもガラガラと開けることができます。

 

家の中はゴミ屋敷。

動物を飼っていた後があり、雑誌や布製品、お弁当らしきものを食べ終えたビニール袋が大量に散らばっています。不思議にペットボトルはありません。一人暮らしに見えました。

 

「民生委員さんはきますか?」

と聞くと頷きます。

 

行政の宅食サービスを受けているようなので、

なんとか生きておられるのでしょう。

空のお弁当が散乱しているのにペットボトルがないので、水道は止まっていないのだなと思いました。

 

それにしても近所にこんな暮らしをしている高齢者がいるなんて、

ショックでした。

 

日本の高齢者の無縁、孤立、その深刻さに触れました。

ネットで検索すると、

23区だけで年間4千人以上の高齢者が孤独死しているそうです。(2020年調査)

 

マザーテレサが路上で倒れた人を手厚く看取る姿を思い出しました。

令和の東京はインドより他者に無関心なんじゃないか、、、、、。

 

全ての人が温かい部屋と看護に恵まれて旅立てる日本であって欲しい。

 

私たち夫婦には子どもがいないし、

終活も早めに着手しなくちゃと震えた朝でした。