英文を速く読む能力はリーディングセクションだけではなく、リスニングセクションのPart3、Part4でも求められます。
 
「えっ、リスニングって聴くテストでしょ?」
って言われてしまうかもしれませんが、これ、事実なんです。
 
TOEICをまだ受けたことがない人は、試しにリスニングセクションの問題用紙を見てください。Part3とPart4の設問文と選択肢だけでも、結構な量になるんですよね。
 
さらに、Part3とPart4はひとつの放送に対して、3つの設問を解かなくてはなりません。
 
ちょっと実際の試験を想像してみてください。慣れない人にとってはマシンガンのような勢いで話される英語を必死で聴きながら、同時に3つの設問とその選択肢を読まなければならないのです。
 
どうですか?実際の試験ではどんな様子で問題に取り組んでいそうですか?
「うわぁ、聴きながらさらに選択肢を呼んで解くなんて、同時に頭が働かないっ」
って心の中でつぶやいていそうではないですか?その状態で焦ってしまっていませんか?
 
きっと、いっぱいいっぱいになってしまいます。なのでTOEICを受ける時には「新公式問題集」などを使って実際の試験を想定した練習が必要になります。
 
そして、Part3とPart4は設問文と選択肢をどうやって速く読むかという着眼点が必要になってくるのです。
前回、TOEICの勉強は「TOEICテスト 新公式問題集」を使って、TOEICの傾向やクセを徹底的に掴むようにしたほうがいいと書きました。
 
さて、「TOEICテスト 新公式問題集」ってVol.1~4まで出ているのですが、どれを使うべきでしょうか?
 
もちろん、全部しっかりやりこなせたら、それが一番ベストなのですが、時間はやはり掛かります。そして、4冊を少しずつやるよりは、1冊を覚えるくらいに徹底的にやったほうが効果が出ます。
 
では1冊選ぶのであれば、Vol.4ですねぇ。理由は2つあります。
 
1つ目は、TOEICはドンドン出題傾向が変わってきているからです。私が始めて受験した8年前に比べると、「実際のビジネスの現場で必要とするもの」という視点にシフトしています。なのでリスニングでは様々な国の発音が採用されました。Part5では文法よりも、ビジネスの現場で用いられる語彙の問題が多くなりました。そしてPart7は読解よりも情報処理能力を試す傾向になりました。
 
なので最新の傾向を反映しているのは、当然一番新しいVol.4なので、これをやるのが一番いいです。ちなみにVol.1は出題形式も旧タイプのものなので、相当時間に余裕がない限りやらなくていいです。
 
2つ目は、TOEICのリスニングセクションのスピードは以前よりも速くなっています。そして、その速いスピードをしっかりと反映しているのはVol.3とVol.4です。Vol.2はスピードが若干遅いのです。なので、本番で用いられるスピードで普段から練習したほうが、本番では取り組みやすくなります。
 
「TOEICテスト 新公式問題集」はVol.3とVol.4を徹底的にやってください。2冊やる余裕がない場合はVol.4だけでもやってください。
普段は予備校で大学受験生に英語を教えています。大学受験生の勉強の仕方は、まず文法などの基本的なことを習得します。そして、入試が近付いてくると志望校の過去問題をやって傾向を研究します。
 
しかし、TOEICではいきなり実戦演習から始めたほうがいいです。理由はまず出題傾向が変わらない。そして、その出題傾向にかなりクセがあるからです。
 
「じゃあ、何を使って実戦演習したらいいの?」
って聞かれたら、自信をもって、TOEIC運営委員会が出している「TOEICテスト 新公式問題集」を薦めます。
 
なぜ「TOEICテスト 新公式問題集」を薦めるのかというと、これが完全にTOEICテストが意図していることを反映していてるからです。TOEICがよく使うトリックもバッチリ使われています。市販されているその他も問題集もすばらしものはありますが、ここまで意図が反映されているものはありません。
 
そして、「TOEICテスト 新公式問題集」を薦める一番の理由は、ここから似たような問題が何度も出ているからです。「TOEICテスト 新公式問題集」を丸暗記しちゃうくらいにやってみてください。そうすると、
「あっ、この問題、どこかで見たことがあるぅ」
っていうことを本番中に何度も経験できますよ。
 
TOEICの勉強をする場合、まずは「TOEICテスト 新公式問題集」を徹底的にやるのがTOEIC攻略の基本です。