2022年 10月4日(火曜日)

仕事帰りの途中に人だかりができていた。

なんだろうと目を向けると、子猫が二匹道路の脇でうずくまっていた。

 

近くによると、目が開いておらず、体には見てわかるほど、ノミがいた。

開かない目からは白い膿が出ており、グジ、グジと鼻水をたらしていた。

周りを見渡しても、母猫らしき姿がない。

このままでは、エサを探すこともできないし、死んでしまうと思った。

 

しかし、我が家にはすでに先住猫が二匹いる。

ノミと猫風邪をもった子を連れて帰ることはできないと悩んでいると

近くの住民の方が声をかけてくれた。

 

そしてその方がしばらく様子を見てくれると言っていただけた。

しかし、猫は飼った経験がなく、この先ずっと飼うことはできないとおしゃった。

それでも、なんとかすると言ってくれたので、その日は何か困ったことがあったら

連絡してほしいと言って帰路についた。

 

その晩私はずっとあの小さな命のことを考えた。

以前にも港で母猫に育児放棄された子猫をみつけた事があった。

その子猫たちも、目から膿がでており、かなり危ない様子だった。

保護猫活動をしている団体に何件が電話して、保護してもらえないか聞いてみたが

そういったケースにすべて対応していたら、運営がままならなくなる為できないと言われてしまった。

それはそうだろう。と思ったし、自分では責任を持てないと、その猫の様子を見に行くのをやめた。

 

その後猫たちは、近隣の住民の手によって、餌を与えられてすくすく育ったが

目から膿がでていた子は片目を失ってしまったという事を知ったのは、久しぶりに散歩で近くを通りかかった時に

姿をみかけたつい最近のことだった。

 

あの時の事を思い出し、胸が嫌な高まりで脈打ちあまり眠れなかった。

そして朝起きて、面倒を見てくれると言ってくださった方のおうちに伺った。

 

2022年10月5日(水曜日)

朝早くに様子を見に行くと、猫たちは元気とは言えないが、生きていた。

あまりごはんも食べれなかったようだが、ミルクとチュールを少し食べたとの事だった。

そして保護してくれた方に、一晩たってどうですか?と聞いてみた。

するとやっぱり飼うことは難しいとおっしゃったので、じゃあ私が飼い主が見つかるまで面倒みますと言った。

そして仕事を終えてすぐ迎えに行き、病院に連れて行った。

その時、母親らしき猫の姿が見えた。母猫も若い猫だった。

 

母猫と引き離す形になってしまって、よかったんだろうかと悩みながら、病院へ行き診察を待った。

そして獣医に言われたのは、二匹は結膜炎とウィルスに感染しており、またノミ・シラミが大量にいる。

母親がちゃんと面倒みていればここまでにはならないと言われた。

とくに三毛のほうは、かなり危ない状態で、癒着しかけているから両目とも開かなくなりかけているとの事だった。

 

偽善と思われるかもしれないが、保護してよかったと思った。

 

とりあえず、ノミ・シラミの駆除の薬をつけてもらって、飲み薬と目薬をもらって帰ってきた。

自分の家では風邪がうつる可能性が高いので、実家に預けることにした。

安全に過ごせるように、広めのゲージと、トイレ、砂、皿、ふわふわのタオルなどを買って

家に置かせてもらった。家について、まずごはんに薬をまぜて食べさせることにした。

三毛のほうはバクバクと食べてくれたが、ブチのほうはじーっと動かずなかなか食べなかった。

食事後は目薬をさして暫く休ませ、また寝る前にもう一度目薬をさしてあげた。

そしたら疲れてお腹が減ったのか、ブチのほうもご飯を食べてくれた。

 

翌日から毎朝出勤前と出勤後に実家に行き、目薬をさしてあげなくてはならない。

どうか元気になりますように。そして優しい人にもらってもらえますように。