田町にマグロ料理店「オートロキッチン」 大庄が運営、希少部位メニューも

 「魚屋のマグロ食堂 オートロキッチン 田町店」(港区芝5、TEL 03-6435-0253)が6月10日、田町駅近くにオープンした。運営は、居酒屋「庄や」などを展開する「大庄」(大田区)。

「魚屋のマグロ食堂 オートロキッチン 田町店」外観

 「オートロキッチン」は、大庄グループのマグロ仲卸「米川水産」から仕入れたマグロを提供するマグロ料理専門店。田町店は、渋谷、新橋に次ぐ3店舗目。大庄が運営していた「神田の肉バル RUMP CAP(ランプキャップ) 田町店」跡を改装して利用する。店舗面積は59坪。席数は88席。気軽に入りやすいよう、洋風の内装に仕上げたという。

 出店の経緯について、同社企画本部広報室の古村美風(みふう)さんは「20~30代をターゲットに、カジュアルにマグロを楽しんでほしいというコンセプトを掲げている。当ブランドを展開していく中で、オフィス街や大学のある田町エリアとの相性が良いと考えた」と話す。

 マグロ料理は、生本マグロの赤身やトロに加え、頭肉やほほ肉などの希少部位を盛り合わせた「OH!トロキッチン盛り 8 点」(2,980円)や、わらの炎で焼いたマグロをトリュフ塩やワサビで食べる「本マグロの中トロわら焼き」、骨付きマグロの身をハマグリの貝で削いで食べる「中落ち」(以上1,750円)。そのほか「本マグロ彩り棒寿司(すし)」、「マグロかま炭火焼」(以上1,680円)、「マグロテールステーキ」(1,080円)や、希少部位の「かまトロ刺身」(1,900円)、「ハーモニカ(ひれ)漬け焼き」(1,200円)、「目玉の煮付け」(850円)なども提供する。

 マグロ以外のメニューは、「NYカキグリル」(390円)、アヒージョ(880円)、「ムール貝のワイン蒸し」(980円)、ホウレンソウと生クリームの炒め物でマグロに合うという「クリームドスピナッチ」(650円)などを用意する。

 ランチメニューは「上鉄火丼」(1,400円)、「マグロとネギトロのハーフ&ハーフボウル」「漬けマグロセサミボウル」(以上1,000円)、「マグロぶつ定食」(1,000円~)、「かきフライ定食」(1,200円)などを提供する。

 ドリンクメニューは、マグロを引き立たせるためにすっきりとした味わいのものを中心にそろえたという。きめ細かい泡だけが残るよう、一度泡をこぼすまで注いでから提供する「アサヒスーパードライ」(630円)や、各種スパークリングワイン(550円~)、ハーブを漬け混んだ焼酎を使う同ブランドオリジナルのレモンサワー「マグロの純愛」 (600円)など。サワーや酎ハイ(各580円)、日本酒(730円~)、ソフトドリンク(480円)なども用意する。

 店長の佐藤宏樹さんは「初めて聞くような部位も含めて、マグロを使った創作料理を多くそろえている。刺し身はもちろん、それ以外の食べ方や希少部位をたくさんのお客さんに楽しんでもらえたら」と話す。

 営業時間は、11時30分~14時30分、17時~23時。

 

大崎につけ麺専門店「舎鈴」 「六厘舎」系列100店舗目、限定メニューも

 つけ麺専門店「舎鈴(しゃりん) ゲートシティ大崎店」(品川区大崎1)が6月8日、ゲートシティ大崎2階にオープンした。運営は松富士食品(千代田区)。

「舎鈴 ゲートシティ大崎店」メニュー

 2005(平成17)年、大崎にオープンしたつけ麺・ラーメン店「六厘舎」の系列店。「つけめんを日本の文化にする」をコンセプトに掲げる。ゲートシティ大崎店は、系列店通算100店舗目。店舗面積は約44坪。席数は、カウンター席34席、2人掛けテーブル席14席の計48席。

 オープンの経緯について、同社営業企画部広報担当課長は「大崎は六厘舎創業の地であり、今のわれわれの出発点。恩返しのためにも、六厘舎本店と駅を挟んだ反対側にも出店したいと考えていた」と話す。

 店舗限定メニューの「Wつけめん」(小=840円、並=940円、大盛=1,040円、特盛=1,140円)は、通常のつけダレと、特製の魚介だしを効かせた冷たいつけダレの2種類で提供する。「味玉」「生七味」「担々(たんたん)」「ニラ」(以上940円~)、「ニラネギ」(990円~)、「特製」(1,090円~)のラインアップもそろえる。このほか、「担々つけめん」、10種類以上の素材を使った「生七味つけめん」(以上890円~)、煮干しスープに濃い口しょうゆを合わせた「らーめん」(740円~)などを用意する。

 同担当課長は「オープン当日は最大30人ほどが並び、15時まで行列が途切れなかった。つけ麺好きは麺好きも多い。麺量が多くてもスルスルと食べられるので、個人的には並盛り以上をお薦めしたい。舎鈴と六厘舎の両方で、大崎に縁のあるお客さまを中心に、食事の豊かさを提供していきたい」と話す。

 営業時間は11時~21時30分。

 


 

大森海岸に「シーシー点心」 中国出身の店主が点心を手作り、創作料理も

 点心と創作料理の店「Cc点心」(品川区南大井2、TEL 03-4500-0510)が大森海岸駅近くにオープンして1カ月がたった。

 第一京浜国道沿いにあるマンション1階のラーメン店跡を改装した同店。店舗面積は約18坪。席数は16席。植物好きという店主の西貝博実さんが、入り口横の出窓や店内に観葉植物や花を飾る。食事は全てフランスのキッチン用品ブランド「ル・クルーゼ」の皿で提供し、カラフルな食器類が映えるよう、内装はシンプルで落ち着いた雰囲気に仕上げたという。

 西貝さんは中国出身。昔から料理が好きで、子どもが生まれたことをきっかけに食材や手作りにこだわり始めたという。中国人の友人・知人に自家製の点心を振るまって好評だったことから、4年ほど前から工房やネットショップで中国人向けにショウロンポウやギョーザの販売を始めた。

 出店の経緯について、西貝さんは「点心作りのため、居住エリアに近い地域でより広い工房を探していたところ、この物件を見つけた。最初は工房のつもりだったが、しながわ水族館に近く人通りが多い場所なので、通りかかった人たちにも自分の料理を食べてみてほしいと思い、飲食店にした」と話す。

 点心は、ギョーザ(焼き、蒸し5個、水ギョーザ8個=980円)、ショウロンポウ(1個=220円)、シューマイ(1個=160円)、肉まん(280円)、「黒ごま蒸しパン」(250円)、エビ、ニラ、卵が入った「焼きえびニラまんじゅう」(2個=780円)など。1つずつ手作業で包み、ギョーザの皮は厚めでもちもちとした食感のものを手作りする。「冷めると固くなってしまうので、熱々のうちに食べてほしい」と西貝さん。ギョーザのあんは数種類用意し、注文時に選べる。

 中国料理をベースにした創作料理は、発酵させたインゲンと豚ひき肉を炒め、温泉卵、野菜を合わせた「オリジナルCcサラダ」や、中国河南省で親しまれているというローストチキン「中国伝統道口焼鶏」(以上980円)などを用意する。このほか、「ハタの中華風ネギ蒸し」(2,980円)、「ホタテの季節フルーツマリネ」(680円)、「茎レタスシャキシャキ和え」(580円)なども。全て国産の食材を使う。

 ランチメニューは、メイン、ご飯、蒸し野菜、もち米を詰めたシューマイ、日替わりの冷菜、ドリンクなどが付くセット(1,200円)を提供する。メインは、焼きギョーザ、水ギョーザ、よだれ鶏、ワンタンから選ぶ。

 ドリンクメニューは、「アサヒ生ビール」(680円)、レモンサワー、カシスウーロン、ハイボール、日本酒(以上620円)、紹興酒、自家製の梅酒(以上650円)、コーラ、オレンジジュース、ウーロン茶(以上300円)などをそろえる。

 西貝さんは「この店で中国の家庭料理を味わってもらい、文化についても知ってもらえたらうれしい。今後は点心作りのワークショップを開催するなど、中国料理の楽しさやおいしさを共有していけたら」と笑顔を見せる。