　2006年11月タイのバンコック

　　　　第五次国際氣功会議が開催された。

　この頃は未だ遠隔氣功療法が盛んでなかったと記憶しています。

　頼まれて行った結果が良かったので、紹介依頼で療法を行っていました。

　そこで18例の遠隔氣功治療的病例分析という題で論文発表をしました。

　学術論文集の中で掲載されました。

　一部の内容を省き「考察とまとめ」を皆様の参考になればと思い記しておきます。

　遠隔氣功は患者が自ら行う太極気功が主で、気功師の送気は従であると考える。しかしながら

患者及び気功師の相互作用で気血の流れが改善し患者の持っている邪気を軽減して真気の増加

により気のバランスが平衡になり自然治癒したものと考える。

　一部削除

　気功送気の距離や病名の違いに関係はなく、治癒する人を見ていると「備急千金要方」の大医精誠編

に「人が陽徳を行えば、人が自ら之に報い、人が陰徳を行えば、鬼神が之に報いる。人が陽悪を行えば

、人が自ら之に報い、人が陰悪を行えば、鬼神が之を害す」と言う言葉が書かれています。

　世の中で悪人と言われている人が長生きするのは、その人の先祖の余慶によるものだし、逆に善行を

していると考えている人で短命な人がいるのは、余(ワザワイ)のせいだといわれています。

　治りが速かったり治癒する人を見ていると本人の陰徳のせいではないかと考えざるを得ません。

　遠隔気功療法は未知の部分が多く存在し、今後研究を重ねて行く上で解明度が高くなると考えます。

　と結んでいます。

　この論文発表後は沢山の気功師の方が遠隔気功療法をされましたので、

　4-5例の方を引き受けて引退ししました。

　陰で行う陰徳が孫や子孫に影響があると教えを受けています、忘れることが度々あるので思い起こす

為に書き及んだ次第です。

遠隔気功の実際