僕たちは戦わない~シャルリ襲撃事件から何も学ばなかったフランス社会 | なんじゃそら。蒼井そら(・ω・)一寸先は早見優。



多くの人は現代の国際社会の本質を読み違えている。



現状は


「悪代官(権力者)が越後屋(商人)と組んで
自分の都合の良い様にルールを作って

町内を牛耳り、やりたい放題」


という、

正義が通用しない時代劇や西部劇の世界観だ。



*この場合、悪代官がアメリカをはじめとする戦勝国諸国、

越後屋がこれら国家と結びついた巨大企業だ。



夏目漱石の「坊っちゃん」も同じ。



法も刑罰も機能しないのでは、

法の手続によらず、
たとえ闇討ちでも刺し違えてでも

私刑で赤シャツに制裁を加える者は必ず出て来る。
しかも無限に。


勿論テロはどんな理由があっても絶対許されない。

暴力で問題を解決するなど絶対に許されない。


だが


許されようが許されまいが

正義も法も通用しない社会では

こういう悲劇は限りなく起こるのだ。


正しかろうが正しくなかろうが
コレが世界の現実だ。見ての通りだ。




テロを力で抑え込むなど絶対に無理、
新たなテロの種を播くだけで終わる。



テロとの戦いに勝利するための唯一の方法があるとすれば
それは「戦わない」ことだ。



中東を、アラブを、イスラムをどれだけ虐げて来たか
謙虚に自分たちの傍若無人さを振り返り

彼らの痛みに思いを致す時は今。



だが


今のフランスは全く気付かない。

10ヶ月前、

彼らの痛みを理解するどころか

ヘイト出版社シャルリを熱く擁護した。


マリアテレジアの娘とその夫ルイ16世をギロチンにかけるなど

権力と戦って自由を獲得してきた国民特有の弱点を露呈した。

こういうおバカさん、

日本のインテリ層にも多かった。


一見、

「表現の自由に対する暴力による弾圧」

であるかのような様相を帯びたために

多くの人が問題の本質を見誤った。


70年前の日本も全く気付かなかった。

沢山の尊い犠牲者を出して
完膚なきまで叩きのめされて

ボロボロになるまで気付かなかった。



恐らく当時の日本人の多くが

「鬼畜米英」への憎しみで頭に血が上って

正常な判断など出来なかったのだろう。

旧日本陸軍に至っては
2発の原爆投下を受けても
日本人が最後の1人になるまで戦おうとした。



バカとしか言いようがないが
日本人のバカさ加減は今も当時も全く同じだ。
安倍政権を支持しているようでは、な。。


実際多くの人は

「中国憎し」「韓国憎し」で

のぼせ上がって

何が何だか訳も分からず

安倍政権を支持している。


そして

イスラムをオウムや統一教会と同じであるかのような

誤解すら広がっている。
私の知人にもいる、こういう残念な人。。




・・・



いま起きていることは



「邪悪なソ連のボクサーと闘うロッキー」

とか


「ビルを占拠したテロリストと闘うマクレーン刑事」

みたいな、



身勝手なハリウッド映画のようなものでは全くないのだ。



世界が

「ビフが市長になったヒルバレー」

みたいになったら
マーティ以外でも立ち上がる者は

いくらでも出て来るだろう。


そういう話だ。


日本や欧米の人間に

ハリウッド映画が刷り込まれすぎている、
メディアを使った洗脳の恐ろしさをも、感じている。。