土井善晴先生の講演会を聞かせていただきました。
マンション1階に、TSUTAYAセレクトのライブラリーがあり、そちらにもありましたので、軽く拝読させていただき、参加しました。
目次を見るだけでも、えっ、となるような、新たな発見いっぱいの本です。
私がまず読んだ項目は、
『家庭料理は美味しくなくてよい』
…どういうこと(笑)
興味深々に読みました。
深い意味から導かれた言葉だったのが講演会で腑に落ちました。
先生のお話を聞いていると、
食事
というものに対して、考え方や心構えがガラリと変わりました。
栄養や、楽しみや、グルメを超えて、食の事
どうするのかという生き方、在り方、見えないけれど感じる世界を感じさせてもらいました。
感動したのは、
親が子供に食事を作ってあげる、
晴れの日は晴れた日の食事を、雨の日は雨の日の食事を、
お腹空いてるのかな〜、
あっさり食べたのかな〜、
今日はこの野菜が届いたな〜、
その日その時その場を感じながら、その人のために作る食事。
なんか、美味しいものができるぞという空気感💖💖
それを毎日食べていたら、その子には自然と、
あなたはここに居ていいんだよ、
あなたのこと想ってるよ、
安心してね、
愛してるよ、
そんな事が伝わると聞いて、感涙でした。
安心が伝わると、自信が持てる。
食事って、なんて大切なんだと改めて思いました。
今まで捉えていたものの何倍も深く、食の事を通して、家族とやり取りしていたのかと、改めて思いました。
ぜひ、
土井善晴先生の『一汁一菜でよいという提案』お買い求めください!✨✨💖💖
昨夜は、さっそく
『洗い米』と、『具沢山味噌汁』での一汁一菜でした。
著者や、講演の中で、たくさんの伝統や、家庭料理、地元ならではの本来の食べ方についての話もありました。
私も、実家で両親や祖父母から、梅ちぎりして梅干しつけながら三日三晩の話を聞いたり、
庭からみょうがや山椒を摘んでそえたり、
大量の大根をみんなで刻んで切り干し大根作るのが楽しかったり、
筑後川の鯉を真水で泥抜きして鯉こく作ってる時火の番していて、カシラと目があったり(笑)、
たくさんの思い出があるのですが、
先生のご著書とお話には、本当に聞いたことのない世界が広がっていました。
魚のアライのお話、
皮をとらない本来の刺身と盛り付けの話、
関東に出た漁師の男性と、家庭料理のお母さんの捌き方の違い、
など、
自分の知り得ない世界の話、
そして、その家庭その人その地域にしか体験できない
食の事があり、
それぞれの体験がとても貴重だと感じました。
和食が世界文化遺産になり、取材マイクを向けられた方はいらっしゃいますか?
と問われました。
取材マイクは家庭の主婦ではなく、京都の料理人へ向けられました。
和食は家庭の中に息づいていて、
そこを覗くと、プロの先生でも驚くような刺身の原型が見られたり、
そこだけに受け継がれているもに触れたりする事が出来ます。
『お母さん、すごいね!おばあちゃん、おめでとう!
お母さんやおばあちゃんが作っている和食が世界文化遺産になったね〜!すごいね〜!!』
と、子供に言われたらどうでしょう。
お母さん、俄然やる気(笑)
もっともっと作るし、大切に受け継ぐ。
和食の先生文化遺産登録は、遠い話ではなく、
とても身近な出来事で、
それを我が事と思えるような
食事
をこれからも、もっとしていきたいなと思いました。
💖💖先生、本当に素晴らしい本と講演をありがとうございました💖💖💖