バラが咲く都電沿線。
日々の生活に忙しい人には目に入らならかもしれないが、夜に散歩してみると、荒川線の前照灯に当たって、妖艶な輝きを見せる。
ここが物静かな荒川区。
町工場と住宅街がひしめく場所とは思えない。
夏至を過ぎ、暑さも本格的になる最近。
夜の風は肌に心地よく、夕涼みに出れば、こんな光景が広がる。
なにげない日常の一コマだけど、贅沢な気分になれたように思えるのは鉄道マニアではなく、普段から荒川線に乗ったり、荒川線沿線に住む住民だろう。
脈々と荒川線沿線に受け継がれるバラと、その風景。
荒川線があるからこその風景でもある。