今週発売の『週刊文春』に、”車窓から眺める花のある風景”なる企画が組まれている。
誌面で、都電荒川線も取り上げられており、荒川線の花風景は全線が見どころなのだと紹介されている。
はて?
飛鳥山や面影橋の桜、荒川区内のバラは認めるところだとしても、全線とは言いすぎている感じがしなくもない。
区を挙げて荒川線沿線に花を植えているのは荒川区だけで、飛鳥山も面影橋の桜も確かに美しいが、局地的なものでしかない。
それでは、バラやサクラ以外に、例えば新緑も美しい荒川線だが、ほかに花風景が美しい場所はないのだろうか?
そう思いながら、春の陽気も手伝って、のんびりと都電沿線を散策してみると、都電沿線には珍しい「黄色」の花を発見。
黄色い花と鉄道という組み合わせは、JR大湊線やいすみ鉄道沿線などが有名になっている。
どちらも菜の花が美しい路線だが、菜の花以外で黄色い花が知られている路線はあまりない。
都電の、この花は梶原の付近だけしか見ることができないが、バラやサクラ以外であまり花が知られていない路線なだけに、こうした新名物を愛でるのも、都電荒川線にとってはプラスなはず。
ところで、この黄色い花、帰ってきてから調べてみたのだけど、結局、名前がわからなかった。
一瞬、カボチャの花かとも思ったのだが、都電沿線にカボチャが実っている光景を見たことはないし…。
そう考えてみると、都電沿線を花で彩るという構想以外にも、都電沿線を野菜で彩るのも面白いかもしれない。
ただ、キュウリやカボチャやダイコンといった花をつける野菜限定じゃないと支障があるかもしれないが、それはそれで楽しいような気がする。