某雑誌の取材で、初めての日暮里・舎人ライナーに乗車した。


  近年、新規開業する路線の多くは、地下や高架になっているため、撮影する場所が乏しい。

 そもそも、踏切がないのだから、駅撮りや沿線の見晴らしのいい場所から狙うしかない。

 プレスの特権としては、鉄道会社にオファーを出して撮影させてもらうこともできるが、沿線の大きなショッピングモールなどの店長と掛け合ったりして屋上に上がらせてもらう。そうした涙ぐましい努力(?)をしながら、撮影しなければならなくなってきた。


 その中でも、特にこの日暮里・舎人ライナーは、撮り鉄泣かせの路線として知られる。

 なにしろ、全線が高架で沿線には公共施設の展望台のような施設はなく、さらに駅撮りしようにも、ホームドアでホーム脇からも撮影できないどころか先端までもがガラスで覆われており、さらにはそのガラス越しで撮影しようにも目線の高さは色が塗られているので、まったく撮影することができない。


 まさに、撮影させませんよ!

 と言わんばかりの鉄壁なガードなのである。


 こうなると、撮り鉄は俄然、どこか撮影できる場所を探すのだが、今日見た限りでは私有地や立ち入り禁止区域以外で撮影できる場所は見当たらなかった。


 肩を落として日暮里駅に戻る。

 そんなときに、改札の部分に液晶パネルがついているのを発見。



自動改札の都電


 日暮里・舎人ライナーが都交通局というだけあって、都交通局のバス・地下鉄・都電も宣伝されていた。


 日暮里・舎人ライナーが貫く、荒川区や足立区舎人エリアは高齢化が顕著であることから、個人的には高架の新交通システムよりも路面電車の方が、将来的にはよかったと思うが、とにかく待望の鉄道が走り始めた。


 日暮里・舎人ライナーが同じ都交通局とコラボレーションできるのは、都電と都バスで、特に都電とのコラボレーションによる相乗効果が期待されている。


 日暮里・舎人ライナーは都営交通の救世主になれるだろうか?