今年、日本シリーズを制した千葉ロッテマリーンズは、もともと川崎を本拠地とするロッテオリオンズという名の球団だった。  そのロッテオリオンズの前身、大毎オリオンズは、南千住にあった東京球場(東京スタジアム)を本拠地としていた。  東京を本拠地にしていた球団はあるものの、南千住のような庶民的な場所にプロ野球の本拠地がある。  そんな親密感が、下町っ子を熱くさせた。  大映オリオンズが試合をする東京スタジアムの場所は、当時も今もあまり高いビルなどがなく、そのためナイターゲームの光が、遠く常磐線からも見えたという。そのため光のスタジアムとも呼ばれた。  現在、東京スタジアムはなくなり、その跡地に荒川スポーツセンターになっている。その敷地内には南千住野球場があるが、残念ながら東京スタジアムとはまたく別物で、当時を偲ぶものは残っていない。 荒川スポーツセンター