区名は荒川区でも、荒川区に荒川は流れていない。荒川区の北を流れているのは、隅田川である。
あらかわ遊園の裏手の川べりには、隅田川が静かに流れている。
釣りをする人、ぼ~っと眺めている人、子供を遊ばせている人。隅田川の使い方といったら変だろうが、それぞれの使い方があるだろう。
隅田川といえば、瀧廉太郎の「隅田川」を連想する。
春のうららの~というあの歌である。
あらかわ遊園の川べりには、鉄琴が設置されている。この鉄琴、順番通りに叩いてみると、瀧廉太郎の春のうららのメロディーが奏でられるのだ。
何と言う憎い演出!
荒川区らしくないけど、こういう目立たないところを演出するからこそ粋というものか。
ただ、鉄琴棒がないのが気になる。
もし、演奏してみたいという人は、鉛筆やボールペンといったものを持参するといいだろう。