夕焼けが一番美しく映える秋。  都電が夕陽を背負って走るその光景は、とても美しく、うっとりと眺めてしまいたくなる。  都電は鉄道と違って、のんびりと走るから、どんな風景でも写真に収めると絵になる。    とくに、桜やバラなど、都電沿線には都電を彩る花が多いので、都電を撮るのにシーズンは問わない。  そんな中で、私が一番似合う風景といえば、やっぱり夕焼けである。  赤く赤く染まった空をバックに、家路を急ぐ人々が乗り合わせる都電。そんな姿が、切なくもあり、儚くもあり、美しくもある。 「カラスが鳴くから帰ろっ♪」と歌う子供たちは、もういないけれど、都電を照らす夕焼けは、まだまだ見ることができる。 都電夕景