一見地味な熊野前。  しかし、この電停は首都大学東京の最寄電停になっている。  首都大学東京は、都立4大学の再編を受けて、石原都知事が新たに命名したのだが、その新鮮な(?)命名感覚に驚いた人はかなりの数にのぼるに違いない。  「首都大学東京」では、一体どんな施設なのか、よくわからない。そういった苦情があったのかどうかは不明だが、首都大学東京の正門前には、東京都立保健大学と以前の大学名が併記されている。これを見てしまうと、ちょっと複雑な心境になる。  都立大学の本体が、南大沢という新宿~電車で30分以上もかかる郊外に移転してしまったことを考えれば、まだ23区内にキャンパスがある都立保健大学は、都心の大学だとはいえる。  それでも、熊野前から都立保健大学までは、少し歩かなければならない。  だから、首都大学東京前という副駅名称がつくということはないだろう。   首都大学東京