この病気のキーワードは「緩徐回復」。

長ーい時間がかかって、ゆっくりゆっくりよくなっていくと言われています。

先生、看護師の方々も一様に


「ゆっくり、治して行きましょう」

「入院期間は平均で180日です」

「ぱっとすぐに良くなる病気ではないです」

「年単位で考えていきましょう」


とおっしゃいます。


もし、私がこの病気にかかっていたのなら

ゆっくり気長に治していく、というのも全然気にならないのですが

娘は16歳です。

高校生です。

この時期の1か月、半年、1年、は成人のそれとは比べものにならないと思います。

焦ってはいけないとは分かっていても、早く、早く良くなってほしい。

できるだけ早く友達のいる教室に戻してあげたい。

皆と一緒に卒業させてあげたい。


一つずつ、様子をみながら確実に治療を進めていかなければならない、ということは分かっています。

でも、

「今週は様子見」

という時間がたまらなく不安です。

何もしないで一日を終えてしまってよいのか。

本人が自然に回復してくるのをゆっくり見ているだけでよいのか。

見つかった奇形腫をどうしてすぐに取ってくれないのか。

手続きが、順番が、話し合いが、多すぎて。


先生、看護師さんたちはとても熱心に治療を行ってくれています。

医療に素人の私が色々言うことではないのかもしれませんが、ちょっと愚痴っぽくなってしまいました。

もうすぐ入院から2か月という時期。

少し見えた光を信じて良いのか。

まだまだ暗闇なのか。